DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

水族館劇場★恋する虜 6/4 駒込大観音

2010-06-05 | ドラマ・映画・演劇・アート
水族館劇場 『恋する虜』

ネット仲間の日記で、存在と芝居の内容を知り、
サイトを見に行って
これはなんとしてもいかねばなるまいと。

水のサーカス、観てみたい。

前売りは完売、土日も予約でいっぱいっぽく、
昨日都合をつけて行って参りました。
今回は、息子にも見せたくて同行。

本駒込ははじめて降りる駅。
道をはさんでお寺がナチュラルに(?)立ち並ぶ
ちと不思議な日常空間の中、
昭和が色濃い一角、芝居ののぼりが目に入ります。

駒込大観音の敷地内。といいつつ、
そこはもう完全に異空間。
駒込大観音自体がしつらえられた作り物に見える芝居磁場。
いいかえれば、芝居空間だけが「リアル」。





前を通る高校生たちが、物珍しげに立ち止まって
「4000円もするんだ!」「えー!」と・・・・
いや、君たち、中高生は2500円ですよ。
そう、興味がわいたら見ればいいのだ、どんどん。

5時半頃に到着、整理券をもらって、ご近所を散策。
(やっぱりなんか不思議な街)
で、お茶をして、指定された19時10分前に戻ると
入り口から池を囲んで舞台前はみっしりと人。

19時丁度に、前口上がはじまり
劇場外での本編前のプロローグが、スタート。
四方が解放されているので、自在な空間扱い。面白い!
あらかじめ危険指定されていた
池の前にいた人たちけっこう水をかぶってたような・・・


で、ここまでは基本的にはオープンになってるので
見ようと思えば誰でも見れる状態。
その後、芝居の続きのように、本劇場への客入れ。
座長自らしきっての、この客の誘導がまた楽しい。

ネット仲間情報で、最前列がなかなか魅力的
(あと、特別席と、空中に設けられた天井桟敷も魅力的)
だったのですが、無難に真ん中あたりに陣取りました。

劇場内は、作りかけと壊れかけが入り交じる、
工事中感覚の、私の大好物の二段重ね、

二階建てのダンスホール小屋、
水晶宮楽団の乙女トリオが演奏するバルコニー(?)、
あちこちにしかけられた空間のギミックが、
ドールズハウスをのぞき込むように楽しい。
(そう、座席はけっこう高い位置にあるんだけど、
その理由はのちほど納得)

物語はなじみあるテント芝居の要素を踏襲していて、
いくつかの要素が主旋律を入れ替えながら入り交じって
どこか奇妙なパッチワーク感。
胡蝶の夢のまた夢の夢?

役者さんはちと演技力と表現力にバラつきがあるけれど
一生懸命の熱意が、芝居をあたたかく見せる。
(物語とは無関係に)それが不思議な魅力。



うーん。
なんかここまで書いてて、私の冗長な文章力では
この仕掛けライブの魅力は伝わらないな、と・・・

クライマックスと最後の演出は力技のド迫力。
大量の水を使った怒濤のパフォーマンス。
体験してください、
としかいいようのない、水芝居のダイナミズム。

毎年やってきて、来年は東京公演はお休みだそうです。
祭りのような怒濤の演劇団。
私は1人の女優さんのファンになりそうです。

追記:
そう、芝居もまた「ライブ」でなければ
成立しない「芸」でありART(技巧)であった。

追記2:
水ってなんかエネルギー奪われる。
今日はちょっと脱力モード。
コメント (2)
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