DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

村上春樹★1Q84 読書メモ 2

2009-06-02 | 
ほぉ、ほぉ、こうきたか〜、
するともしかしてこれってこうだったり?
うわ、こうだったらめっちゃ面白いな、
と見せかけてこうだったり?
・・・と、
いろんな展開の可能性を期待させてくれる
物語の流れ&構成が素晴らしい。


1つ不満が・・・
なんか登場人物の成人女性が・・・

※以下ネタバレあり。


















みんなnymphomaniaみたいなんですケド。;;;

多分、まさにソレを狙ってるのかも、だけど、
感覚描写って、個人差がある(男女差含め)、と思うのだけど・・・
そういう意味ではある種のエロゲー感覚ともいえるかもしれない。
なんかやたら二次元っぽい(って、当たり前ですが。
&男女差を確認してみたくなる。

構成としては非常に興味深い。
物語のコアを構成している
カルト団体の話&業界話(どちらも組織である点、個人は点でしかない点、でも点がなければ全体はなりたたない点)も興味深い。
『アンダーグラウンド』『約束された場所で』
(後者は未読、この作品を読んだあと入手予定)
以来ずっと大切にあたためてきたテーマだろうと思うし。

ただ、上記性(&性的)描写の多用は「これ(表現・言葉・シチュエーション・・・)
ってココに必要なのかぁ???」と思ってしまう。

・・・(当然)作者的に必要なんだろうなぁ・・・。
触感描写を究めてるとかかな?理由づけして腑に落としてしまいたい。
でないと「なんで?ここで??」という違和感で、気が散るから<オイ

『アフターダーク』が好きな理由は、いちおう性暴力が描かれてはいるが
それが主旋律ではなかった(と思えた)ところだ、と今わかった次第です。

とりあえず最後まで読んだら意味が変わることを期待しよう。

あ。今唐突に思ったけど、春樹氏の書く性描写って
Virginの描くBLマンガに通じるものがあるかもしれない。
どこか誇張され歪められた“ファンタジー”。
(エロ、ってすべからくファンタジーな気もしつつ。
毎度ながら人間×性って、不可思議だと思うっすよ、神様)
“ファンタジー”に形を与えてしまうのは、個人の資質なのかなぁ?
だったら私の問題になってくるわけですが(どぎまぎ;

もう1つ。
登場人物が描きわけられてない感が強くする。
萌え記号なふかえりも含めて。
みんな同様に極めて知的で、そして悩んでいる。
作者の分身だから仕方ないとしても、今回それがやたら目立つ。
「マクルーハンを知ってる=“意外にも”本を読んでる」という
ようなプロトタイプでユリイカ風味な図式とか、
なんかこうやたらひっかかるのだな・・・。
村上春樹らしいといえばらしいのでしょうが。

うーん。
物語世界が(今のところ)しっかりしてるだけに、
瑣末なこと(・・・瑣末?)が気になるのかもしれない。

とりあえず下巻に移ります。

おまけ:
SEXについての名言を1つ。
『あれはみるもんじゃない、やるもんだ』byエーベルバッハ少佐♪


村上春樹新作メガヒット「1Q84」現象

zippa-zappa様がブログに書かれてましたが、「1Q84」現象そのものが
今の『文学』のあり様を象徴してるのかも。
“みんな化”のネタとしての文学・・・なんてことをチラと思う
みんなの1人であった。
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