「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す」
この言い方で、本当に正しいのか。間違って覚えているのではないかと心配になり、直ぐにグーグルで調べたが、色々出て来た。
私が欲しいのは一つの答え。
昭和生まれの悲しい性(さが)で、紙媒体の辞典に頼る。結局手元にある「三省堂の故事ことわざ辞典」に確たる答えを求めた。
正しくは
「虎は死して皮を留(とど)め人は死して名を残す」
さらに、出典は五代史・王彦章伝(おうげんしょうでん)であり、それによると虎は豹に変わり
「豹は死して皮を留め人は死して名を残す」とある。
虎でも豹でもどっちでも正しいらしい。
意味は
「人は死後に名誉・功績を残すべきである、というたとえ。豹が死んで美しい皮を残すように、人は死後に美名を残さなくてはならない、という意味。」
紙の辞典で引くと、何かスッキリする。
中国らしく、勤勉を奨励する言葉だ。
そして自分をその言葉に照らして見る時、敗北感しかない。
私は未だに何者でもなく、何も成し遂げていない。名前も残らない。
それは仕方が無い。勉強、嫌いだったし。体育と図工、音楽しか好きじゃなかった。
きっと、勉強をちゃんとしなかった事に後悔しているから、この言葉が時折頭に昇って来るのだ。
でも今、こうしてブログを書いているのは、生きた証を残したいからなんだろう。
名前は残らないけど、文章と絵がネット上に残る。と言っても、全世界の人々が日々色々書いているわけだから、最終的には貴重な物のみ後世まで残り、駄文や駄絵は埋もれてしまうのだろう。
でも、それでもいい。誰かの目にふれて、何かを感じていただければそれでいい。それでいいじゃないか。
前向き、前向き。それでこそポジ人。
凡庸に生きてきて、名前は残らないけど、子供は2人残したし。人口減ってるから、名前残すよりそっちでいいか。
「これでいいのだ」byバカボンのパパ