思いがけない出来事
出社最後の日の朝、更衣室へ入るとお掃除のおばさんがいた。毎日お世話になっているにもかか...
子供たちからのプレゼント
美しい装丁の本だ。息子が私の誕生プレゼントとして買ってくれた。私の誕生日はとっくに過ぎているのだが、正月に帰省した息子が、私の誕生祝いをしていないことを気にして「何か欲しいものはな...
雪道を歩く
新年早々、首都圏の大雪。雪に備えの無い地域で滑って転んだり、車の事故が起きたりと、大変な事で心よりお見舞い申し上げます。こちら雪国では、例年の事とて雪道には慣れているが、用事でも作...
反面教師としての父
どうせ死ぬなら、「ピンピンコロリ」が良いと言う。健康面に問題なくピンピンと元気に生活し、寝たきりにならず、苦しまずにコロリと亡くなる、理想の人生の終わり方。父は腎臓病を患い、ピンピ...
バーバーショップの話
初めて床屋へ行った最初の記憶は、小学校1年生の時だ。母が家を出て行った後、私の長い髪の扱...
PARKER
片付けは遅々として進まない。片付けながら、頭の中で「人生の大片付け」という言葉が浮かぶ...
父の万年筆
発病してからの父は、毎日楷書手本の同じ文章を、パーカーの万年筆で来る日も来る日も書き綴っていた。手本は横書き。父はエアメール用の便箋を使っていた。時には透き通る紙の下に手本を置いて...
銀世界の中の野鳥
日曜日。ここ数日の雪で戸外は一面真っ白。私は雪が好きだ。何もかも覆い尽くされた白い景色...
電線
月曜日、夫と一緒のウォーキング途中で大変危険だと思われる場所に出くわした。それは3本の電線がこの所の暴風雪のせいなのか、ダラ...
夕暮れの出会い
1月18日火曜日最近毎日神社の入口の前を通る。足元に銀杏の実。見上げると、まだイチョウの木に銀杏の実がついている。歩道の上、降り積もった傍らの雪の中、あちこちに落ちてる。去年、ここ...