1:タイトル 激闘ワールドカップ’98
2:サブタイトル フランスから見とおす2002年
3:筆者 後藤健生
4:発行 文藝春秋
5:サイズ 19.0cm
6:説明(目次)
はじめに
第Ⅰ部 一次リーグ
❶ブラジルが、ワールドカップ初出場の若いロナウドにすべてを託すというのは、大きな賭けと言うしかない。
すべては、チームとして戦う準備を怠ってきたことのツケである。
五月三十日ー六月三日(パリ、ローザンヌ、ベルン、ニヨン)日本チーム、メンバー発表
六月四日-六月九日(リヨン、パリ)FIFA新会長誕生
六月十日(サン・ドゥニ)開幕戦 ブラジル✖スコットランド
❷守備固めが遅れ、さらに最後にギャンブルに出た車範根監督の采配ミスだった。
一人少なくなったのだから、負け自体はしかたないにしても、
うまく守り切れば最低限勝点「1」が取れたはずだ。
六月十一日(ボルドー)イタリア✖チリ
六月十二日(マルセイユ)フランス✖南アフリカ
六月十三日(リヨン)韓国✖メキシコ
❸攻め合いの展開で日本が勝つ可能性はゼロに近い。
アルゼンチン相手に勝負を挑もうとするなら、
守備を固める以外に選択の余地はなかった。
六月十四日(トゥールーズ)日本✖アルゼンチン
六月十五日(リヨン)ルーマニア✖コロンビア
六月十六日(ボルドー)スコットランド✖ノルウェー
❹後半の試合が日本ペースだったのだから、考え方を切り替えて、
もう少し早めに攻撃をしかけてもよかった。
そのあたりのベンチワークに柔軟性が見られなかったのは残念だった。
六月十七日(モンペリエ)イタリア✖カメルーン
六月十八日(トゥールーズ)南アフリカ✖デンマーク
六月十九日(リヨン、ナント)日本✖クロアチア
❺ユーゴスラビアの選手は、体格的には大きくない。
しかし、テクニックを磨いていけばドイツの強さにもあのように対抗できるのだ。
日本サッカーの将来にとっても、大いに参考になるチームと言っていいのだろう。
六月二十一日(ランス)ドイツ✖ユーゴスラビア
六月二十二日(トゥールーズ)ルーマニア✖イングランド
六月二十三日(マルセイユ)ブラジル✖ノルウェー
❻世界的な「10番」不足の中にあって、極東の島国に中田英寿という
若い司令塔役の選手が現れたのは、それだけでも、
ヨーローッパで大きくクローズアップされるに十分なニュースだった。
六月二十四日(リヨン)フランス✖デンマーク
六月二十五日(モンペリエ)ドイツ✖イラン
六月二十六日(リヨン)日本✖ジャマイカ
第Ⅱ部 決勝トーナメント
❼大会のベストゴールだった。
オーウェンのゴールは、巧みなステップを踏んだラクビーのハーフバックが、
ウィングにボールを回さず、自ら突破して決めたようなイメージだった。
六月二十七日(パリ)ブラジル✖チリ
六月二十八日(ランス)フランス✖パラグアイ
六月二十九日(モンペリエ)ドイツ✖メキシコ
六月三十日(サンテティエンヌ)イングランド✖アルゼンチン
❽イタリアは局面局面でファイブバック、フォーバック、スリーバックを
切り替えて守っているわけだ。それを、まったく混乱なく実行していく。
さすがにイタリアの守備は、見事なものである。
七月一日(アヴェニヨン、パリ)準々決勝、肌寒いパリの七月
七月三日(サン・ドゥニ)フランス✖イタリア
七月四日(マルセイユ)アルゼンチン✖オランダ
❾ロナウドはフリーになって右サイドから中央にドリブルで進み、右足に持ち替えて
シュートかという瞬間、後方から迫ったダーヴィッツがその右足にタックルした。
ロナウドは倒れたが、ダーヴィッツのタックルはまったく正当なもの。
七月五日(アヴェニヨン、マルセイユ)準決勝前の中二日の休み
七月七日(マルセイユ)ブラジル✖オランダ
七月八日(サン・ドゥニ)フランス✖クロアチア
❿トライアングルを作ってパスコースをいくつの確保して、次々と
さやい直線的なパスをつないでいくクロアチアの攻撃も、また独特のものがある。
三位決定戦の二つのゴールはその典型はその典型のような攻めだった。
七月九日、十日(パリ、コロンベ)コロンベへの巡礼
七月十一日(パリ)オランダ✖クロアチア
⓫守りの戦略も万全。戦術能力も高く、よくまとまったチームだった。
そして、プランに続いて、デザイナーまでも退場になりながら、
フォーメーションと選手を替えて完璧に対処した監督の能力も高かった。
七月十二日(サン・ドゥニ)フランス✖ブラジル
六十四試合全記録
7:価格 定価(本体1,333円+税)
8:発売日1998(平成10)年9月30日 1刷
9:ISBN ISBN4-16-354410-0 c0075 ¥1333E
10:ページ 251ページ
11:星 ☆☆☆