ある呉服屋に、
正直な丁稚がおりました。
正直な丁稚がおりました。
ある時、
客の買おうとした反物に、
傷のあることを知らせたので、
客は買うのをやめて帰りました。
客は買うのをやめて帰りました。
主人はたいそう腹を立て、
すぐに丁稚の父をよんで、
「この子は自分の店では使えない」
と言いました。
「この子は自分の店では使えない」
と言いました。
父は自分の子のしたことは
ほめてよいと思い、連れて帰って、
他の店に奉公させました。
その子はそののちも
正直であったので、
大人になってから
大人になってから
立派な商人になりました。
それにひきかえ、
さきの呉服屋は
だんだん衰えました。