いつもの歯切れの良さはどこへ…「COCOA」の大失敗を認めない河野太郎大臣の“本音”
>デジタル庁は、菅前首相の肝煎りで発足した役所です。省庁ごとにバラバラだったシステム発注を一元化することをきっかけに、役所の縦割りを打破するというのが狙いでした。ところが岸田首相は、役所のDX化や縦割り打破には全く関心がありません。内閣改造で河野氏をデジタル相に据えたのも、首相の座を脅かす可能性がある河野氏を“封じ込める”のが狙いと見られます。実際、前任のデジタル相・牧島かれん氏が兼務していた『行政改革担当』と『内閣府特命担当相(規制改革)』を外して、沖縄・北方対策などを担う岡田直樹・内閣府特命担当相の所管にしました。縦割り打破のためのDX化を担うのがデジタル相だという位置づけを変え、“軽いポスト”にしたのです
>河野氏にデジタル相と消費者担当を兼ねさせたことで、国民が便利だと感じるデジタルサービスを作るのがデジタル庁の仕事というムードになっています。将来の首相を狙う河野氏も、ここで霞が関を敵に回すのは得策ではないと思っているでしょうから、既得権を打破するような役所のDX化には踏み出さないでしょう
>結局、COCOAのような役に立たないシステムを省庁ごとに作っては、多額の予算を費やしていく日本型の仕組みは変わらないということなのだろうか。