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●バガンの夕焼
夕焼けに映えるパゴダが大変綺麗だということで12/17夕方 シュエサンドーパゴダ に行く。
ここに着くとすでに多くの観光客がパゴダに上っていて夕焼けを今や遅しと待っている状況であった。
ここの階段も急でよほど注意しないと落ちそうで、皆恐る恐る上り下りしていた。
こちらの角度だけでもあまたのパゴダが林立している。パゴダには夕日が当たって神々しい。
別の方面を見ると、夕霧の中に並び立つパゴダもまた幻想的だ。
そして落日。いつ見ても神々しいが、阿弥陀様の西方浄土を思わせる光景である。(ただし、上座仏教には阿弥陀信仰、西方浄土信仰はないようだが)
●パームヤシの酒を探しに行く
今回の観光ルートには入っていなかったが、ガイドと話していると郊外にヤシ酒を作っているところがあるという。是非とも行こうということで18日朝にそちらへ向かう。
●ヤシ酒を作っている小屋 左の樹がパームヤシ
私は初めヤシ酒と聞いて、ココナッツ椰子の汁を発酵させてヤシ酒を作るのだと思っていたが、そうではなくパームヤシの樹液を煮詰めて濃い砂糖汁にし、一方ではそれを煮詰めきって砂糖とし、一方では濃い砂糖汁を発酵させ、更にそれを蒸留し、ヤシ酒にするという。
●パームヤシの樹液を取る作業
●左:樹液を次第に煮詰めて砂糖汁を作る。 右:煮詰め切る前の砂糖汁を発酵させる。
●発行した砂糖汁を蒸留して ヤシ酒になる。
日本で言えば 奄美諸島の黒糖酒、世界的にはラム酒 と同類である。と言うのは 黒糖酒、ラム酒はサトウキビのしぼり汁を煮詰め、それを発酵させ、かつそれを蒸留して作るのであるから同類である。
味も黒糖酒、ラム酒とよく似ていた。
なお話は戻るが、このパームヤシは捨てるところがないほどいろいろ活用できるそうで、樹液は上述の通り。葉は屋根を葺く材料として(涼しく、長持ちするそうな)、木は固く家の構造材として十分使え、かつ長持ちするそうである。
一方、砂糖で食べる分は固まる直前に、ゴマや、しょうがを入れて固めるとおいしいお菓子にもなる。
もう一つ小屋の前でこれはデモンストレーションであるが、牛でピーナッツを挽き、ピーナッツ油を搾り出す作業もやっていた。牧歌的である。
今は絞るのは機械化されているが、原理は同じ。ミャンマーでのメインの食用油はピーナッツ油である。
なお、今はピーナッツの取入れの最盛期。袋入りのピーナッツを満載したトラックが沢山走っていた。
●バガンの散策
バガンのを昼頃に散策した。
前述のように今はピーナッツの収穫の時期なので収穫したピーナッツに入り込んだゴミなどを、箕を使って取り除く作業を行っていた。
また昔ながらの糸車で綿から糸を紡いでいた。
横には質素な機織り機もあり、土産物としてロンジーを売っていた。(ミャンマーの人がズボン、スカートの代わりに使っているもの)ロンジーは風通しがよく涼しいらしい。しかし、日本に持って帰っても絶対に!着ないものね。
これは収穫したゴマの実を干しているところ。
家の屋根は2種類あって、一つはパームヤシの葉で葺いたもの、もう一つは竹で葺いたのもである。どちらも材料は容易に入手でき、かつ暑さを防ぎ、結構長持ちするそうな。
そう言えば ミャンマーには野良犬が多い、というか飼い犬なんていないのではないか?それが昼はうろうろしたり、寝たりしている。ところが夜中 犬の遠吠えの大合唱が聞こえてきた。相当の頭数が吠えていて迫力がある。5,6年前ブータンに行ったがここと全く同じで、というかもっと沢山の野良犬がいて、夜の遠吠えももっと凄みがあった。
ちょうど小学校が終わったor昼休みで児童が帰ってきた。どこの国の子供も元気で可愛い。よく見ると顔に白いものが塗ってあるが、これが有名な?タナカ と言うもので日焼け止めである。タナカの樹皮を向いて加工して塗るらしい。女性はほとんどの人が塗っていた。成人男子だけが塗っていない。
●漆器工房
漆器工房に連れて行ってもらった。昔から漆器作りは盛んなそうでコツコツと細工をしたり、磨いたりと言う作業が行われていた。
なかなか素晴らしい技だったが、作品の多くは仏陀やその関係の話を描いたもので、ミャンマーでは良いかもしれないが日本に持って帰ったとたん興味がなくなると思い、竹の葉のみを細かく描いたお盆を購入した。なかなか素晴らしい出来であった。
その後、恒例の?お茶タイム。ミャンマーのお茶うけは写真の右のように丸い容器に盛ったもので お茶の漬物、ショウガの千切り、ピーナッツなどの和え物である。内容は少しずつ違うが、お茶の漬物とショウガは必ず出てくる。ここの御茶うけは他所より美味かった。
●イラワジ川クルーズ
夕方、イラワジ川を夕陽を見ながらゆったりクルーズしようと言うことで、川辺に来た。あいにく曇っていて夕日は見られなかったが、船に乗る。
クルーズと言ってもえらく立派な船ではなく、このような船で魯と兼用の船外機で動かす。
沖には?素晴らしいクルーズ船が泊まっている。どうもマンダレーとバガンを往復する外人専用の船らしい。内部の客室も豪華そうに思えた。
船は私一人の貸し切り状態で、快適。お茶のポットに置いてあったが、見えにくいが黒い容器にお茶うけが入っている。
少し船で川をさかのぼり、それからエンジンを止めて流れに任せて下って行く。静かだ。
砂洲に上がってテーブルを持ちだしているグループがいた。宴会でもやるのかな。遠くに見える風景とマッチしていた。
クルーズ代金は2000円、良かったね。
●食事
17日の昼食はあるパゴダの近くの食堂でミャンマーカレーを食べた。ミャンマーカレーと言うのは 肉や、魚や、野菜をそれぞれ煮て、別々の小皿に盛って、それをご飯にかけて、混ぜて食べるものである。事前情報ではインドカレーとよく似た味だということだったが、全然似ても似つかない味で、おまけに油っぽく、どうも口に合わなかった。(私もたいがいの国の食事は美味しく食べる方であるが、これは一応食べたものの美味しいとは思わなかった。)
●ミャンマーカレーの昼食 14皿ほど違うカレーを中心としたおかず、真ん中にご飯を入れ具と一緒にカレーを適量掛ける。なお、後でガイドに聞くと家で食べるカレーはこんなに品数はなく4品ほどらしい。味はこんなものらしい。
●これは次の日の昼食。春雨をヌードルとして使ったスープヌードル。癖のない味であった。
●17日の夕食。中華料理であるが、メインディッシュもスパイシー、スープもスパイシー過ぎ汗が溢れんばかり出た。ミャンマービールでのどを潤した。ところでこのミャンマービール、侮ることなかれ。美味い!!!何回かモンドセレクションで賞を貰っているらしい。この他マンダレービールと言うのもあってこれはやや苦く、これまた美味い。
●バガンのガイド お世話になりました。
なかなかの好男子でやり手のようだ。彼らの様な中産上部クラスが育って、常識的な政治、施策が行われるようになればミャンマーの将来に資するであろう。