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遊佐町で「促成うるい」栽培を手掛ける農家を取材する機会を得た。
温海の山ん中出身の私としては、山の少々湿った場所に自生する「天然うるい」をイメージしてしまうのだが……。
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「促成うるい」は、畑で株を2~3年間養成し、その後冷蔵庫で温度管理を1年間行い、芽を出す準備を整える。そして整った株を地温・室温ともキッチリ管理されたハウスのベットに伏せ込み、伏せ込んだ株の上を籾殻で覆い、この雪の降る12月下旬から収穫・出荷が始まる。出荷は5月上旬まで続くという。とても手の掛かる奥深い栽培なんだなぁ……と初めて知った。
井戸水で洗浄された出荷作業中の美しいうるいを見学する。おぉ、感激だぁ。
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主に関東・関西の市場に出荷されているが、庄内地方からの「促成うるい」の総出荷量の90%を、ここ遊佐町にあるJA山菜専門部が占めているという。なんと素晴らしい‼
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山菜にしては香りや味に癖のない「うるい」はシンプルな料理が一番。JAでも美味しくいただくレシピ集を準備している。
私のバアちゃん(母親)世代では、山から採ってきた「うるい」を「ぜんまい」のように揉み干して保存食にもしたらしい。「春(の食卓)は、毎日ワラビとウルイばかりで嫌になるほど飽きるもんだけ」と、鳥渡顔を曇らせながらも懐かしそうに思い出していた。
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先日、muku candle主宰のK子さんに、正月に山荘で収穫した完全無農薬・無肥料の柚子をお裾分けしたら、かえって「柚子みそ」に加工したものをいただいた。早速取材でいただいた遊佐産促成うるいをサッと茹で、『うるいの柚子みそ和え』で晩酌をすれば、美味い、実に旨い。一足早い春を感じることができた。感謝!
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