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「徳川家第一の譜代酒井忠勝が庄内に入部し立藩」した荘内藩の成立(第一章)から、「蝦夷地警護や江戸取締りなど幕府に忠節を尽くした」幕末期の荘内藩(第六章)まで書かれた本。
「十八世紀を通じて荘内藩は財政難に苦しんだのであり、そのため多くの家臣たちの家計も終始不如意であったし、農民たちは困窮し農村は疲弊が著しかった」と記されたプロローグ…。今日のような黄金色に輝く収穫の秋を迎えた庄内平野、ましてや食文化創造都市「鶴岡」のイメージとはどうやら違うようだ…、ワッパ騒動義民顕彰会代表でもある著者が記すのだから、士族中心の酒井家礼賛だけのような偏りは無いものとワクワクしながらページをめくった。
【シリーズ藩物語 荘内藩】 ◯発行:2009年9月20日 ◯著者:本間勝喜 ◯組版・デザイン:編集室エディット ◯装幀:中山銀士+杉山健慈 ◯編集協力:黒澤 務 ◯校正協力:岩田純子 ◯印刷:平河工業社(本文)・東光印刷所(カバー、表紙、見返し、帯) ◯製本:越後堂製本 ◯発行者:菊地泰博 ◯発行所:株式会社 現代書館
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