OveJa neGrA

あっという間の34歳。気持ちにあった無意味な「楽観」も、今や少しの焦りとなってきた。チリに帰りたくなってしまうこのごろ。

23 de Sep,2010 Mauricio

2010-09-23 19:38:01 | Weblog
昨夜はチリでの仕事のパートナー、Mauricioからメールが。
どうやら何事か相談があるからスカイプで話がしたいとのこと。
時間を決めてスカイプで話をする事に。
久しぶりのスペイン語での会話は最初はいささかぎこちないものだった。
だいいち聞き取れるのだが、喋ることが困難。
そんなこんなでも、少しずつ勘が戻ってくるもの。
少しずつスムーズに話をする事ができるもの。
なによりも彼は勘のいい男。
察してくれるからこそこちらも気軽に言葉が出せるというもの。
相談の内容はリハビリセンターの現状と今後について。
センターが始まって約2年が過ぎる。
色々な意味で岐路にたっているのだ。
これまでのことや、僕が去った後の村での情勢。
そしてこれから村がどういった方向を目指しているのかなど様々な内容。
昔からだけど、彼は責任感が強い男。
そしてセンターにはリーダーが不在。
小さな村では、組織を切り盛りできる人間はそうは多くないのだ。
まして公共性の高い場所になるとなおさら。
僕が居た頃は、良くも悪くも外人である僕が、時には多少強引にでも引っ張る事ができた。
しかしそれはよそ者だった僕だからできたこと。
今は彼が一人で色々な決断をし、組織をまとめているのだ。
彼は言う。
少し疲れてしまったと。
彼はまだ夜間の学生さん。
時期には宿題や講義などもこなすわけだ。
ま、そんなこんなで色々と話をしながら、1時間ちょっと話をするのだ。
内容を少しずつ整理しながら、現在考えられる計画や方向を示唆する。
できればすぐにでも行きたい気持ちは言うまでもない。
そしてここでの生活が、自分で一番苦しく、そして一番充実した時間だった事はまだ記憶に新しい。
「日本での仕事はどう?」と聞かれれば、
「あの頃と一緒だよ。ある意味孤独かもね。」
彼には伝わる。
我々はある意味孤独だったのだ。
何かを作り上げるという事は、最初からは人に理解されるばかりではない。
それでも続けなくてはならないのだから。

ひとしきり話し終わった後は、彼はすっきりした顔になっていた。
改めて、良き友人、良きパートナーと一緒に仕事を出来た事に感謝する。