「県境を越えてはならぬ」とのお達しに従い、最近は県北や阿蘇方面を何度となくドライブ…ややマンネリ傾向だったので県南を攻めます。攻めました。
本題に入る前に少し思い出話を…
ワタシの両親は二人とも球磨方面の生まれだったので、盆や正月の里帰りは常に五木村の母の生家に一晩泊まり、翌日帰る途中で人吉市内の父の親戚の家にお邪魔して婆ちゃんに挨拶して行く…という流れだったんですね。
…で、ワタシの子供時代といえば「昭和50年代」。里帰りの路は今で言う「酷道&険道」なワケです。
しかも当時はちょうど道路改良(拡幅)工事の真っ只中で、ひたすら砂利道で急坂。
そういう道をTE37スプリンターDX(廉価グレードですね)の後部座席(しかも真ん中)で過ごしていた末っ子でした。
…と、その思い出の道を自分の運転で巡ります…
取り敢えず、生まれ故郷の宇土市から宮原町(現在の八代郡氷川町宮原)までは割愛。今の住まいは熊本市内なので
九州道の嘉島JCTからR443経由で一気に来ました。
此処から熊本県道25号線(宮原五木線)に入ります。
山間部に分け入って行く道のお約束を踏みつつ…
暫くは川沿いの快走路…コーナーも割と緩やか。
と言っても40年以上前は改良前…この辺りも離合は厳しかったんでしょうね。今は線形も改良されて滑らか。
この感じをLevel:1とします。上限をLevel:5として以降書いていきます。
レベルが上がるのは「坂より上」。
此処で川俣川を渡河するとややコーナーがきつくなってきます。
集落ゾーンで拡幅出来ないトコロは対岸に付け替え道路を新設して…
そうこうしてると集落が途切れて…
Level:3となります。(改良前は既にLevel:5…結局7まで上がるレベル…)
道幅は2車線をキープしてますが、ヘアピンコーナーが出現したり地形に従った線形のまま拡幅しているので小刻みなコーナーが連続していて、とても走りづらい区間です。しかも林業トラック(丸太満載)が道幅いっぱい使って下ってくるので
非常に疲れます。
そんなキツキツの道もやがて大きな分岐点を迎えます。
旧道は一気にLevel:7まで振り切ります。もはや拡幅は無理…と言わんばかりで、新道はループ橋で一気に難所を越えます。
GoogleMapでは分からない当時の線形を確認出来るサイトがあったのでリンクを貼ります。
重ねてみると非常に面白い。
因みに…とある年の瀬帰省では此処の超ヘアピン×2のポイントで積雪&凍結で全く登れなくなってしまった事もありました。当時はタイヤの性能も低かったし、タイヤチェーンなんてモノも積んでなかったという…
引き返して人吉側から辿り着いたのをよく憶えてます。そういえばバイアスタイヤなんてモノも昔はありましたね。
溝がただジグザグしてるだけのチープなタイヤの記憶もありますが…いつからラジアルタイヤなるモノに替わったんでしょうねぇ…まぁ雪の道ではどっちもダメでしょうけど。
そんなこんなでループ橋で現道のLevelは落ち着いて2へ。走りやすく眺めも良い。当たり前ですが。
やがてトンネルが見えてきます。
今回はトンネルをツィーっと通過してしまったんですが、一昨年夏に旧道を走って峠を訪れているので記事はソチラに寄り道します。因みに旧道の峠までのレベルは…5から6?と言うトコロ。この区間はとにかく道幅が狭くて(クルマ1台分ちょうど)離合に難儀する区間。流石に今はトラックやダンプは来ませんが(来る場合もあり)昔は大変だったであろう…と思うワケです。
以下、大通峠の写真は2019年7月のモノです。
次回、峠より先の五木村…を走ります。
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