Tadanovskyのボチボチ日記

好きな事だけたらたら綴る備忘録的な日記…

続・暇な週末

2021-01-31 23:08:00 | 日記
今週もなんとなく暇な週末となってしまったので…




先週の続き…フレックス編曲のパート譜を書いていきます。

所謂普通の吹奏楽で使用する管楽器…の奏者のヒトに、世間の流行りの曲を演奏してもらおうと歌の本を渡すと…
「…コレこのまま演奏してイイ?」と聞かれる事…が有るかも知れません。何故か?というと…

管楽器にはカラオケで言うところの「キーが違う」モノが非常に多い…のです。
ピアノやコーラスの譜面をそのまま演奏出来る管楽器(実音楽器、ハ調)…実は少なくてFlute、Oboe、Bassoonくらいなのです。
(実は他の管楽器にもハ調のモノは有るのですが割愛)
それ以外の管楽器は「キーが違う」訳ですが、「普通の」吹奏楽編成では…前述のC(ハ長調)と
B♭(変ロ長調)
E♭(変ホ長調)
F(ヘ長調)
…と、大体4種類の調性の楽器を抱えているわけです。
それぞれが「ド」を鳴らすと4種類の音程の音がグッチャグチャに鳴っちゃって収拾つかない…と。
そんな集団に同じ「ド」を鳴らしてもらおうとすると、「キーの違い」を譜面で中和する必要が有るんですね。
例えば…キーが2個下の楽器のヒトには「キーを2個上げた」譜面を渡す…コレを全部の楽器に適応させる…と、



この様な譜面づらになるワケです。
ちなみにこの状態の楽譜はフルスコアと言います。主に指揮者が使います。会社の勤務予定に例えれば全員分を記載したシフト一覧表…ですね。
対して実際に楽器を演奏する楽員さん達は自分の受け持ち分(個人別シフト表)を「パート譜」と言う形で譜面台に乗っけてる…と。
(曲を理解する為に演奏する曲のフルスコアを持つ…と言うのはオケ奏者では常識だったりしますが…というかイタリアオペラなんか(プッチーニの蝶々夫人…とか色々)「アタマからココまで全部休みネ!」としか書いてない譜面とかザラにあって往生する)

赤線で囲ったトコロ…でキーの違いを相殺してる、と言う感じです。ちなみに、このフルスコアの譜面を鳴らすと「ハ長調」の曲が鳴ります。コレはメンデルスゾーンですね。

ちょっと脱線して…ひとつ面倒臭いのが、ワタシもTubaという楽器を長い事演奏しているのですが…Tubaを含む中低音楽器(Trombone、Euphonium、Tuba)って調律自体はB♭なんですが、楽譜はC(実音記譜)なのです。常に読み替え。

30数年前、ワタシが中学校の吹奏楽部に入部して面食らったのが、音楽の授業の「ド」と部活の「ド」が違う事。
当時の雑な吹奏楽指導は件の軍団(中低音金管)にはピアノでのB♭を「ド」と読ませていたんですね。ホントに雑。

必死に楽典をさらって理解してからは困る事も無くなりましたが、当時は何が何やらでしたね…

ついでに面倒臭いのが、先ほど書いた4つの調性、Tubaは全部持ちなのです。(B♭とCは大人数合奏向けの大きい楽器、E♭とFはソロと小規模アンサンブル向けのちょっと大きい楽器…と一般的には分類されたり)
Tubaという楽器の歴史上致し方ないのですが(詳しくは割愛)、指揮者等から持ち替え指示されると難儀する…みたいな事もあり得るワケです。
まぁワタシはBB♭管しか持ってないので関係ないですが、中にはTuba4〜5本持ってる強者も居るので…大変ですね。財布も腰も。Tubaって高価で重いので。載せてるクルマより高いとかザラです。


だいぶ脱線しました。フレックス編曲のスコアは全て実音記譜なので、そのまま配ってもカオスにしかなりません…。
従って、それぞれの声部を受け持つ楽器に合わせて移調記譜したパート譜を書いていきます。

ウチの楽団で最近の練習に集まる10数人の楽器の傾向を見ると…

Flute…3人(C組)
Clarinet…6人(B♭組)
Horn…2人(F組)
Trumpet…1人(B♭組)
Trombone…2人(中低音組)
Tuba…1人(ワタシ)

おおよそ声部を振り分けると
Fluteはソプラノ、
ClaとTrpはメゾソプラノとアルト
なかなか来れないAltoSaxophone(E♭組)はアルト
Hornはアルトとテナー(TenorSaxophone…B♭組も)
Tromboneはテナーとバリトン(BaritoneSaxophone…E♭組とEuphonium、あとBassClarinet…B♭組も)
Tubaはもちろんバスですね。

なので男性声部の譜面は色んな調性で書かないといけません。これは面倒い。



上の声部は5部で賄えますが、下の声部は最低でも3声部×3調性で9部要ります。
まぁあと2週間で出来上がればイイので気は楽ですが…

譜面って書き始めるまでがとにかく億劫なのですが、出来上がった譜面が音に成る瞬間がとにかく好きなので
頑張って書いてます。




五線紙の印刷ついでに別の趣味(ペーパークラフト)の型紙も印刷したけれど、目が霞むので手をつけるのは少し先になりそうです。近視で乱視だともう焦点が合わなくて…


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