Ｂ’Ｚ、ＴＡＫ松本の「ＴＭＧ」

Ｂ’ＺのギタリストＴＡＫ松本のプロジェクトでまあ、日本を代表する
ギタリストの１人とされている日本のギターヒーローのプロジェクト作ですが
ボーカルに元ＭＲ・ＢＩＧのエリックマーティン、ベースにナイトレンジャーの
ジャクブレイズを招聘して、レコーディングしたこのアルバム・・・。
まあ、メンバーを見て、少し期待しました。
正直悪くは無いです。
しかし、好みでは無い・・・。

ギターワークショップに参加したり、浜田麻里（メタル時代）に楽曲を提供したり
Ｂ’Ｚをやってからも、昔の歌謡曲のリメイクをしたりと活動の幅は
広いこの人。これだけ有名になったら色々出来ますよねぇ。
そして、Ｂ’Ｚで表彰台に出てきましたが、この人、芸歴（？）長いんですよね。
ジェイク・Ｅ・リーに影響受けたりとハードロックテイスト丸出しで
Ｂ’Ｚの「バッドコミュニケーション」聴いた時は
「歌謡曲にギターはメタル」と、思いました。
その頃は如何にもＪ－ＰＯＰ全盛時代（ＫＡＮとか、大事マンブラザーズとか）
なんで、カラオケで歌うのには初期の頃は聴いていました。
しかし・・ＴＵＢＥに続き、パクリの王様とも思いました。
スティビーサラスと全く同じ展開の「ＧＩＶＥ・ＭＥ・ＹＯＵＲ　ＬＯＶＥ」を
聴いた時はズッコケました。
それ以降、殆ど、カラオケでも歌わなくなりました。洋楽カラオケも増えたし。

そのＴＡＫ松本氏のアルバムＴＭＧの「Ｏｈ・ＪＡＰＡＮ」
　　　　　　　　↓
http://www.youtube.com/watch?v=USOg1yfdzB4

コレを聴く前、レスポール熱が加速して、松本氏はボグナーアンプ、エクスタシー、
ウヴァーシャルを使い、ブースターにケンタウルスを使用し、
レスポールもダブルカッタウェイをギブソンに注文しました。
そういう楽器への興味で、このアルバムをＣＤ屋で視聴した時の感想は
「ギターの音が良い！」でした。そして同時に「あぁ・・やはり松本氏だな・・」
そう思いました。曲の始めから、日本語ＲＡＰ・・・・（汗）
やはり、Ｂ’Ｚの楽曲を作っているのはこの人だ、と思いました。
今、この文打ちながら、このアルバム聴いていますよ。
上にも書いたように、アルバムクオリティーはそこそこ高いです。
Ｂ’Ｚで色々取り入れたハードロックではありえない要素が沢山組み込まれて
います。しかし、ハードロックに関しては古典的発想を持っている私は
やはり大手を振って受け入れられないんですね。

松本氏のギターは好みでは無いですが、ギターの上手さは筋金入りです。
日本のギターヒーローと言われ、２０代のプレーヤー達に多くの影響を
与えてきたのは頷けます。
私なんかがラウドネスの高崎晃に影響された時流だったし。
松本氏は才能豊かです。

で、何故、好みではないか？この文を打っている最中に個人的に確信しました。

この人のギターは「典型的、陽性」だからなんです。
幾らマイナーなフレーズを弾いても、この人が持っている「陽性」が染み付いて
湿っぽくならないからですね。
ハードロック、ヘビーメタル人間は特に、「陰性」の鳴きのフレーズが好きです。
まあ、個人的には「典型的、陽性」プレーヤーでも好きなギタリストとして
別格のエディーヴァンヘイレンやＲＡＴＴのウォーレンが居ますが、
あくまでも個人的に例外です。
ギタリストでは「この人に絶大な影響を受けた」という人は居ないのですが
やはり、リッチーブラックモア、ゲーリームーア、マイケルシェンカー、
ランディーローズ等、鳴きを感じる美しいメロディーを弾くギタリストが
好きです。
その他、明るいフレーズを弾いても、根底にブルースの要素が組み込まれている
７０年代からのギタリスト、日本人で言えば、例えばＣｈａｒ、山岸潤史、
竹田和夫、鈴木茂、春日博文、等大好きです。
(松本氏もブルースはプレイしますがね）

そして、マーティーフリードマンが言う「松本さんや布袋さんなんか、
ギター聴いたら、誰のギターかすぐわかるじゃないですか？」と言っていた
布袋氏なんかも「陽性」ギタリストですね。
個人的にバンドブーム手前にＢＯＯＷＹファンにメタル人気を消されたという
苦い思い出もありますけどね（汗）
（今井美樹の「プライド」は名曲ですが）

強引に結論を出すと

このＴＭＧのアルバムはある意味「イージーリスニング」として
聴いています。
でも根本はメタル人間なのに、今は精神的にメタルを聴ける時間帯は減り
ＪＡＺＺやＢＬＵＳ、そしてＳＴＵＦＦ、が一番良いです。
（最近プログレも朝から聴けないです）