オウム死刑囚7人を移送 東京拘置所から5カ所へ
地下鉄サリン事件などオウム真理教による一連の事件で死刑が確定した死刑囚13人のうち7人について、法務省は14日、東京拘置所から別の5カ所の拘置所への移送を始めた。一連の事件の刑事裁判は1月に全て終結し、法務省は教祖の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)ら13人の執行について慎重に検討している。
13人は、坂本堤弁護士一家殺害事件(1989年11月)▽松本サリン事件(94年6月)▽地下鉄サリン事件(95年3月)--のいずれかで主要な役割を果たしたとして死刑が確定。全員が東京拘置所に収容されていた。
関係者によると、移送されたのは、中川智正(55)▽新実智光(54)▽林(小池に改姓)泰男(60)▽早川紀代秀(68)▽井上嘉浩(48)▽横山真人(54)▽岡崎(宮前に改姓)一明(57)--の各死刑囚。
死刑の執行ができる施設は全国で、東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡の7カ所の拘置所。関係者によると、松本死刑囚は移送されないという。死刑囚7人について、札幌を除いた5カ所へ東京から移し、15日にも全員の移送を終えるという。
通常、死刑囚は刑事裁判が確定した裁判所の地域を管轄する拘置所に収容されるが、共犯者が多数の事件などでは別の拘置所に移すケースもあるという。
(毎日新聞2018年3月14日)
死刑執行も考慮か 6人が到着
法務省は14日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した死刑囚13人中7人を東京拘置所から移送、同日夕までに名古屋、大阪両拘置所に各2人、仙台拘置支所、広島拘置所に各1人が到着した。福岡拘置所に15日、残る1人が到着する予定。移送は死刑囚が動揺する可能性があり、なるべく避けるのが通例だが、事件を巡る裁判終結を受け、今後の処遇や刑執行も考慮し分散収容を決めたとみられる。
松本智津夫死刑囚(63)=教祖名麻原彰晃=ら13人は全員東京拘置所に収容されていた。
死刑囚は確定判決を出した裁判所がある地域の拘置所に収容されるのが一般的。
(毎日新聞2018年3月14日)
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