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父弟殺害  足立朱美被告(48)

2022年11月10日 | ヒトゴロシ
堺市の父弟殺害事件 検察側は死刑求刑 弁護側は無罪主張
(2022年11月7日 朝日新聞)


堺市で2018年、父親と弟を殺害したとして、殺人罪などに問われた同市南区の無職足立朱美被告(48)の裁判員裁判が7日、大阪地裁で結審した。量刑をめぐる論告と最終弁論があり、検察側は「2度にわたって人を殺害しており、生命軽視が甚だしい」として死刑を求刑し、無罪を主張する弁護側は「(被告の犯行だとしても)死刑は重すぎる」と訴えた。判決は29日に言い渡される予定。
 
起訴状によると、足立被告は18年1月、同市中区の実家で父親の富夫さん(当時67)に多量のインスリンを注射して低血糖脳症などに陥らせ、約5カ月後に殺害したとされる。また、同年3月、弟の聖光(まさみつ)さん(当時40)に睡眠薬を飲ませて眠らせ、トイレで練炭を燃やして一酸化炭素中毒で殺害したという。
 
公判の主な争点は、足立被告が2人を殺害した犯人といえるかどうかだった。
 
検察側は論告で、父親の富夫さんが救急搬送された際、足立被告がネットで低血糖と死亡の関係を何度も検索していた

聖光さんの死亡前に被告名義で練炭を購入した履歴があった―

―などとし、足立被告が犯人だと主張。「巧妙で計画性が極めて高く、極刑を回避する事情はない」とした。
 
弁護側は、富夫さんが自分でインスリンを注射したり、第三者が被告名義で練炭を購入したりした可能性などを挙げ「検察の立証は不十分」として無罪を主張してきた。

最終弁論では、仮に起訴内容が認められるとしても、過去の死刑事件のような計画性や残虐性などは認められないとし「死刑がやむを得ない事件とは言えない」と述べた。
 
足立被告は公判で黙秘を続け、被告人質問は行われなかった。最終意見陳述でも「特にございません」とだけ述べた。



娘に死刑求刑で母親「複雑な心境です……」 
弁護側は無罪主張で結審 大阪・父、兄連続殺人事件

(2022年11月10日AERA)

父と弟を殺害したとして殺人などの罪に問われた、堺市の無職足立朱美被告(48)。今年8月から大阪地裁で始まった裁判員裁判は11月7日に論告求刑があり、検察側は死刑を求刑した。初公判で「何も申し上げることはない」と述べ、最後まで何も語らなかった足立被告だが、母親が証人として証言台に立った時だけは、表情に変化が見て取れた。 

事件は2018年1月、足立被告の父、富夫さん(当時67)が、低血糖状態で倒れ、救急搬送されたことにはじまる。  入院した富夫さんは数日後に回復したが、退院した翌日に再度、低血糖状態となり病院に運ばれた。それからは意識が戻ることなく6月に亡くなった。富夫さんは糖尿病を患っていた。  その間の3月には、弟の聖光さん(当時40)が、足立被告が社長を務めていた会社事務所のトイレで、練炭による一酸化炭素中毒で死亡した。  検察側は、いずれのケースも足立被告が殺意を持って犯行に及んだとして起訴した。  起訴状によると、足立被告は、実家で富夫さんに対し、インスリンを多量に注射して低血糖脳症などに陥らせ、殺害したとされる。聖光さんには睡眠薬を飲ませて眠らせ、トイレで練炭を燃やして自殺に見せかけ、一酸化炭素中毒で殺害したとされる。  まず、「富夫さん殺害」の審理では、検察はいきなり、足立被告の母親を証人として法廷に呼んだ。

それまで毅然(きぜん)としていた足立被告だったが、このときだけは、涙がこぼれた。  母親は、 「被害者であり、加害者の側面もあり、複雑な気持ちです……」  と心境を吐露した。  夫と息子を亡くし、娘が殺人の罪で起訴されたという現実に、口ごもる場面もあった。  検察側は、富夫さんが治療のために使用していた、血糖値測定器について母親に尋ねると、 「(富夫さんが)なぜ急に続けて低血糖になるのか疑問でした。病院に運ばれた後、血糖値の測定器を見ると、かなり低い20(ミリグラム)くらいになっていることがわかりました。(富夫さんは)低血糖になっているので測定できない。たぶん朱美が何らかの形でかかわっているのかと思い、測定器はない方がと思い、ごみとして捨てました。測定器の機械を聖光に見せました。とてもショックを受けていました」  と話した 

ずっと表情を崩さなかった足立被告だが、この証言には動揺したように見えた。  検察側は、足立被告が富夫さんの血糖値を測定し、下限に近付いた時点で119番通報していると主張。足立被告が119番通報した時の音声も公開された。取り乱すことなく住所などを告げ、淡々とやりとりする様子を表すものだった。  次に「聖光さん殺害」の犯行状況について、検察側は以下のように説明した。  富夫さんが低血糖で病院に運ばれてから2カ月後、足立被告は母親に頼んで聖光さんを呼び出し、母親と聖光さんの飲み物に睡眠薬を混入して眠らせた。しばらくして、練炭が燃やされたトイレで一酸化炭素中毒死した聖光さんが発見された。  検察側は、足立被告が、聖光さんが富夫さんを殺害して自殺したかのように見せかけようとしたとして、 「聖光さんのカバンに富夫さんが使っていたインスリンの注射器を入れた」 「聖光さんの(犯行をほのめかす)遺書を(足立被告がパソコンで)作成していた」 「遺書の作成経過を(足立被告の)パソコンデータから解析したところ『聖光さんが妻と一緒に死ぬ』との記述もあった」  などと指摘。聖光さんの妻の殺害も計画していたとの見方を示した。

その理由について、聖光さんとその妻は、足立被告が富夫さんの殺害にかかわっているのではないかと疑っていたといい、「父親の事件の犯行を隠したいという気持ちから、富夫さん殺害を疑っている聖光さんへの犯行に及んだ」  と結論づけた。  今回の事件は、直接の目撃証人がいない。  検察側は、犯行に及べるのは足立被告しかいないという見立てを前提として、周辺証拠を捜査していた。なかでも重要と位置付けたのは、スマートフォンの検索履歴だ。 「富夫さんが低血糖で119番搬送されるときも、どれくらいの数値で亡くなるかなど足立被告が何度も調べていた」 「足立被告は眠ることなく、富夫さんの血糖値を計測していた」  などとして、足立被告が用意周到に計画した上での犯行と主張した。 

ここまで被告人質問にも応じてこなかった足立被告。なぜ2人を殺害したのか動機が不明だった。  この点について検察側は、 「富夫さん死後に銀行から預金が引き出された」  などとし、金銭が動機である可能性が高いとした。  
それらの点を踏まえ、 「計画性が高く、父親の事件を隠したいという身勝手な気持ちから口封じに弟を殺害した。2人を短期間で殺害しており、人命軽視が甚だしい」  と死刑を求刑した。  一方、弁護側は、富夫さんについてはガンも患っていたことから、 「低血糖になったことではなく病死の可能性がある」  などと反論。聖光さん殺害についても、練炭は第三者が足立被告の名義で注文した可能性があるなどと主張しており、検察の立証が不十分と指摘した。その上で、 「足立被告の犯行というのには疑問がある」  として無罪を主張した。  最後に裁判長から発言を許可された足立被告。 この日も、 「特にございません」  というばかりだった。  実の父と弟を殺害した罪に問われた被告が、何も語らないで結審するという異例の裁判。判決は11月29日に言い渡される。 





《大阪・練炭殺人》元カレが語る、容疑者の意外な一面
(2018年7月5日 週刊女性PRIME)

 弟を練炭自殺に見せかけて殺害した疑いで6月20日に大阪府警に逮捕された足立朱美容疑者(44)には、“偽装の前科”がある。

「2006年8月に、離婚でもめていた郵便局員の元夫の定期入れに大麻を入れ、警察に逮捕されるように偽装したのです」(民放報道局記者)

 子どもの親権を自分のものにするという身勝手な欲望を満たすために、平気で罪をなすりつけることができる人間性。それが朱美容疑者にはある。 

今年3月、弟の足立聖光さん(40)が、実家のトイレで死亡しているのが発見された。ドアは接着剤で目張りされ、その中で練炭がたかれた形跡があった。

 パソコンで書かれた遺書が見つかったことから府警は自殺として処理を進めていたが、聖光さんの妻の強い訴えに従い司法解剖した。その結果、遺体から睡眠導入剤の成分が検出された。自殺が一転、偽装殺人の様相を帯びてきたが、決定的な証拠がない。

 墓穴を掘ったのは、朱美容疑者が行ったとされるバレバレの“偽装ミス”だった。

 4月末、聖光さんの自宅周辺で、不審な怪文書がばらまかれた。内容は、義妹とその不倫相手が共謀し弟を追い込んだというもの。ガレージに止めてあった車にはスプレーでいたずらがされた。その形跡は、今も残ったままだ。

 大阪府警は5月、名誉毀損容疑などで朱美容疑者宅を家宅捜索した。近隣の防犯カメラに、朱美容疑者と思われる女の姿が映っていたことが決め手になった。

「封筒に入った中傷ビラ、パソコン、器物破損に使用されたと思われるラッカースプレーを押収しています。パソコンには、遺書を作成した痕跡がありました」(捜査関係者)

 トイレのドアを目張りした接着剤はトイレの外で発見され、遺体から検出された睡眠薬と同じものが、朱美容疑者の自宅から見つかっている。状況証拠は朱美容疑者の関与を物語る。

2年ほど前まで、朱美容疑者と交際していたという元カレに接触することができた。

「99%無実だと思っています。彼女の人柄からも信じられない。お金に困っていたとも思えない」

 と、首をひねりながら元カレは続ける。

「やり手のキャリアウーマンで、しっかりした頑張り屋という印象ですね。物静かで声を荒らげたことは1度もなく家族の不満や悪口も一切、聞いたことがない。弟さんのことも“工務店やってんねん。たまに忙しいときには手伝いに行くんよ”と話していたくらいです。家族と仲がいいことは聞いていました。思いやりがある人でした。ただ……」

 そこで息を飲み、続ける。

「言いたいことがあっても我慢する女性だったなぁとは思います。ケンカになったりすることはなかったのですが、ぐっと我慢しているような感じはありました」

 朱美容疑者に「ステージ3か4」(元カレ)の悪性腫瘍が見つかったことで自然と会わなくなり、関係は終わった。

 別の知人男性も、朱美容疑者の犯行について、

「物静かな人で、お酒もチビチビ飲んで乱れたりするようなこともない。本当に頭のいい人だったから、あんな子どものような犯行をするとは思えん。やってたら逆に笑うわ」

 と一笑に付す。

 朱美容疑者のインスタグラムによれば、悪性腫瘍は胃がん。一昨年の12月に胃の3分の2を取る手術を受けたという。「退院したときは、本当にガリガリでした」とは知人女性の声。

 以前、外国産車の代理店で一緒に働いていたという男性もその変貌ぶりに、

「捕まったときにテレビを見て、わからなかったんです。イメージが全然違う」

 と驚いたという。

「最初、入社してきたときに、化粧ののりがよくて可愛らしい顔の子が入ってきたなと同僚と盛り上がりましたね。当時結婚していたと思いますが、色気が漂っていたし、明るくて愛想のいい子でした よ」

 20年ほど前、ラウンジやホストクラブをオープンするなど手広くやっていたが、どれも長続きしていない。

 そんな朱美容疑者の焦りが垣間見える出来事があった。

「2回ほど僕のところに来て“いま私、飲み屋やってんねん。来てー”って営業をかけられた。軽いとは言わんけど、危険な香りはしていましたね。アフター誘って間違いが起こったら家に乗り込んできそうな……」(同前)

 元同僚のところにまで営業をかける必要があるほど、経営状態は逼迫していたのか。

 父親から受け継いだ建設会社『大一水道』を経営する傍ら、昨年5月ごろ、同府高石市内で学習塾を開いた。子どもを通わせていた保護者は、

「朱美さんは体調を崩して入院をしたりしていたから、主に長男が教えていてね。昨年末には看板を下ろしました。結局、人が集まらんかったんやと思うよ。“息子を自立させるために”って任せとったみたいやけど、まだ長男も若いから難しかったんやろうな」

 昨年9月には、堺市内でバー『One Love』をオープンさせたが、最寄り駅から車で約10分という不便な立地。住宅地というほど家が密集しておらず、近隣には畑があり、緑豊かな一帯だ。 

店に行ったことがあるという60代の男性は、

「普通のショットバーや。バーテンは30~40代の気さくな兄ちゃんだったけどな。朱美容疑者のとこの従業員だったと思うで。全然客もおらんかったんちゃうか。定休日じゃなくても、やってない日が多いし、なによりこんな場所で流行るわけないやろ」

 といまさらながらあきれる。 

本業と副業だけでなく、

「自分のところでフレンチブルドッグを6匹も飼っていたが、さらに保護犬を預かって面倒を見ていた。お金がなかったらそんなことせんやろ。ただ偽善者やって言われたと落ち込んでいた」(別の知人)

 何をやってもうまくいかない朱美容疑者だが、今回の犯行も“バレバレ”な手口だ。

 今年1月には、朱美容疑者が作った甘酒を飲んだ父親が意識不明になり救急搬送された。そのまま意識は戻らず、6月28日に息を引き取った。大阪府警は司法解剖し、朱美容疑者との関連を調べる。

 母親も朱美容疑者が作った抹茶オーレを飲んだ直後に意識を失ったと話している。飲み物に何かを混ぜるなど“魔女”のようだが、あまりに杜撰な手口は“バレバレ魔女”とでも形容するべきだろうか。

 帰宅した朱美容疑者の次男は、「母はやっていません」と語る。本人も殺人容疑を否認し続けている。



元交際相手が明かした足立朱美容疑者の知られざる「私生活」
切迫する会社の経営状態と自身を蝕む病魔… 朱美容疑者の内面にどんな変化があったのか?
(2018年06月29日 FRIDAY)




「僕が彼女と付き合っていたのは、2年前。彼女は常に冷静でサバサバした性格でした。その半面、プライドが高く、自分を追い詰めすぎるところがあった。付き合っていた頃、彼女が経営する建設会社のことを相談されたことがあったんです。僕が『そんなにしんどいなら辞めたほうがいいよ』と言ったら、『会社を潰(つぶ)したら、従業員の生活はどうなるの。父親の代から働いてくれている人もいるのよ』と返されました。その頃から過剰にストレスを溜め込んでいたんでしょうね。彼女は会社を継ぐ前、塾講師として働いていた時期があった。それを思い出して、『あの仕事が私には向いていた。できるなら塾講師に戻りたい』と漏らしていたこともありました。僕は彼女があんな事件を起こしたとは思えません……」
こう語るのは、6月20日に”弟殺し”で逮捕された建設会社社長・足立朱美容疑者(44)の元交際相手(40代前)だ。
事件が起きたのは今年3月。朱美容疑者は大阪・堺市内の実家で弟の聖光(まさみつ)さん(40)に睡眠薬を盛って昏睡させ、トイレへ運び込み練炭を燃やして殺害した。さらに彼女は架空の遺書を作成し、弟の練炭自殺を偽装。事件後は近所に聖光さんの妻を中傷するビラをバラ撒(ま)く一方で、逮捕直前のテレビ局のインタビューには「冤罪が自分の身に降りかかろうとしている」と”潔白”をアピールしていた。

「彼女が関与していると思われる事件は、聖光さん殺しだけではありません。今年1月には、糖尿病の父親が彼女の作った甘酒を飲んだ後、低血糖になり救急搬送。いまも意識不明の脳死状態で、大阪府警が朱美容疑者の関与について捜査しています。さらに、聖光さん殺しの事件当日には、朱美容疑者から渡された抹茶オレを飲んだ母親が自宅の2階で昏倒し、意識を失っています」(全国紙社会部記者)
まるで肉親を狙った「一家殺し」を企てていたように見える朱美容疑者だが、元交際相手が語るように、彼女は約3年前に父から継いだ会社の資金繰りに四苦八苦していた。実際、彼女の会社の売り上げは朱美容疑者が社長になってから半減。一方、聖光さんが’12年に立ち上げた同業の会社は好調で、直近1年間だけで売り上げは倍増していた。さらに同時期、彼女は病魔に苦しんでいたという。

「実は、僕と付き合っていた頃、彼女はガンの手術を受けているんです。膵臓か肝臓にステージ3~4の悪性腫瘍が見つかり摘出した。彼女はもともと痩(や)せ型だったけど、手術以来、ゲッソリしてしまい、『体調が悪い』とこぼすようにもなった」(前出・元交際相手)
日に日に切迫していく会社の経営状態に加え、自身を蝕(むしば)む病魔。このガン発症を機に、朱美容疑者の内面に大きな変化があったのだろうか。
今後、事件は司直の手に委(ゆだ)ねられる。だが、弁護士の落合洋司氏は本件の捜査や裁判が行き詰まると指摘する。
「自身の会社の経営難や競合する弟の会社の台頭があったとしても、それらは事件の動機には結び付けられない。結局、現時点ではなぜこの事件が起きたのか、謎のままです。動機は量刑にもかかわる重要な要素だけに、それが解明されないと、捜査や裁判は難航するでしょう」
大阪府警は「動機なき殺人事件」を解明できるのか。その力量が問われている。




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