すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

軍曹と捕虜少年兵と地雷と信管と海と砂浜と「ヒトラーの忘れもの」

2017年09月18日 | 映画・テレビ・動画

『ヒトラーの忘れもの』
Under sandet

2015年

監督 脚本 マーチン・サントフリート

ラスムスン軍曹 - ローランド・ムーラー Roland Møller
エベ大尉 - ミケル・ボー・フォルスゴー
セバスチャン・シューマン - ルイス・ホフマン
ヘルムート・モアバッハ - ジョエル・バズマン
エルンスト・レスナー - エミール・ベルトン
ヴェルナー・レスナー - オスカー・ベルトン
ヴィルヘルム・ハーン - レオン・サイデル

お話
1945年、ナチス・ドイツによる占領から解放されたデンマーク。
ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。
彼らは地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は、全員があどけない少年であることに驚くが、容赦ない暴力と罵声を浴びせる。
少年たちは祖国に帰る日を夢見て苛酷な任務に取り組むが、飢えや体調不良に苦しみ、地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく。そんな様子を見て、ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。
やがてラスムスンは、残された任務をやり遂げて帰郷を願う少年たちの切なる思いを叶えてやろうと胸に誓うようになる。
しかしその先には思いがけない新たな苦難が待ち受けていた…



ヒトラーの忘れもの [Blu-ray]
クリエーター情報なし
Happinet




シネマイクスピアリにて
タイトルが呑気なもんで もっと呑気なヒューマンドラマかと思いきや
なかなかの絶望映画で助かりました

原題が「地雷」ですからね 地雷(英: land mine)

少年が砂浜に埋まってる地雷を一個一個手探りで探して信管を抜いていく映画です
戦時中の罰ゲームとも言えます 映画を見てる人らにも罰ゲーム感を味あわせるよーに 執拗に一個一個の信管抜き作業を映してます
これが なかなか しんどい緊張感 時々 思いの外のタイミングで爆破させよりますので ピリピリ感が半端なく罰ゲーム



オープニングが鬼軍曹の鼻息から始まりますもんで「なんで鼻息からやねん」とちょっと厭な気分になりますが 中盤のイライラ感の鼻息から その意味もわからんではありません
戦時中は軍人さんの軍曹さんもイライラすること一杯あるんでしょーな 
で 最初の鬼軍曹さんの 衣装がなかなかカッチョイイのですよ ベレー帽とワッペンの赤紫色が効いてます デンマーク軍の軍曹の戦闘着はこんなオシャレなんでしょうか イイなイイなと思います
最初は軍曹さんの凶暴さはブイブイ言わせてます マッチョな鬼軍曹
デンマーク軍とゆーもんを初めて見た気がします



少年兵 は 少年に見えないよーな子もいますが なかなかのボロボロさ加減 ただ絶望感はあまりありません 表情が死んでませんから助かります
砂浜には女の子とその母親がいます この女の子が全然可愛くないのも助かります 可愛いとね 絶望以外に気を取られて 下心起こしますから ちょうどええ加減なブッサイクな女の子 お母さんも憎たらしい顔面



勉強になる箇所が2つあります 軍服の肩のあれ単なる飾りかと思ってましたが 軍曹さんが紫のベレー帽を挟んでました そーゆー使い方あったんかと
あれは飾りではなく なんか挟む便利なもんなんですな
あと1つ 食中毒の時は塩水飲んで吐いて治せとゆーもの こーゆーやり方があんのんかと

鬼軍曹さんも 少年達の情にほだされ 優しくなって 休日を作って ボール遊びとかかけっことかして一緒に遊んで
あーあー そんな甘い顔しとったら舐められんでーって思ってたら イイタイミングで 軍曹の愛犬が地雷で爆破死します
そして鬼軍曹に舞い戻り そーでなくっちゃネ



でも軍曹さんはヒューマニズムの役ドコロなので 血も涙も無い奴もいます
大尉さんですね なかなかの青白い冷たい顔面でヨイ なかなかのヒドイことを平気に言ってのけます
この大尉さん気に入りました 

そんなこんなで 少年兵は 一人づつ爆破死したり まとめて爆破死したり
帰還でけると思いきや もっとエグい場所で地図無しで 地雷探しせよゆームチャクチャなこと言われたりしてますが
最後はドタバタと軍曹さんが少年兵4人を逃してやって終わり 
カタルシスの実に少ない映画でした 
ガス室で 何分か苦しんで死ぬんがエエか 地雷を探して一個づつ信管抜きつつ 失敗して爆死するんがエエか
なかなかの選択ですな ドイツVSデンマーク
人間はけっこーどこまでも残酷なことでけるもんだと
残虐の中にヒューマニズムがどこまで介入でけるもんかと

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エイリアン:コヴェナント | トップ | 渡る世間は鬼ばかり 2017 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なかなかの絶望感 (みき)
2017-09-20 17:00:29
シビアな実話なんですよ。
捕虜に地雷撤去なんて条約違反ですからね。
デンマークでも地雷どうにかしてと思ってたら、イギリスが捕虜にやらせたら?となった経緯があるらしいです。
あの軍曹さんはね、ナチ侵攻中にはレジスタンスでもって活躍してたようなので、ナチ憎しなんですよ。大人だったらもっとひどい仕打ちしてると思います。
ナチvs連合軍じゃなくて、近隣のヨーロッパの話が面白いですね。
返信する
みき様 (よしはら)
2017-09-20 22:43:56
もっとのんびりした映画かと思ってましたが
ほどほどの緊迫感のある映画だったんので
得した感じです
みきさんの推薦のおかげです ありがとうございます
キネマイクスピアリの次回のお庭もんも楽しみです
ナチと近隣ヨーロッパの敵対関係恨みつらみ関係のことがよくわからないので 今後のエグイ恨むつらみ関係の映画はチェックしときたいとこです
やはり残虐関連は戦争がドバッとやってくれているので、それを調べた方が近道で安全パイですね
できれば日本軍の残虐もんの方がわかりやすくてイイんですが
返信する

コメントを投稿

映画・テレビ・動画」カテゴリの最新記事