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親殺し 新谷嘉朗(50)

2023年01月10日 | ヒトゴロシ
75歳母殺害疑い、50歳息子を再逮捕 神奈川県警

神奈川県平塚市の自宅で同居する母親(75)を殺害したとして、神奈川県警は4日、平塚市撫子原の自営業、新谷嘉朗容疑者(50)を殺人の疑いで再逮捕した。県警によると「否定します」と否認している。昨年12月に母親と父親(76)の遺体が自宅で見つかり、県警が死体遺棄容疑で逮捕していた。父親が死亡した経緯も捜査する。
再逮捕容疑は2022年12月12日深夜ごろ、母親で体操講師の清子さんの頸(けい)部を圧迫し、殺害した疑い。
22年12月13日、知人から「連絡が取れない」との届け出があり、安否確認のために訪れた警察官が清子さんと、容疑者の父、哲男さんの遺体を見つけた。いずれも頸部圧迫による窒息死だった。
県警によると、21年以降、この家から「息子に暴力を振るわれた」などの相談があったが、事件化を望まなかったため、高齢者虐待防止法に基づいて市に通報した。市は家庭訪問などを踏まえ、別居はさせなかったという。

〔2023年1月4日 日本経済新聞〕




《平塚・夫婦絞殺事件》両親の首を絞め、顔が炭になるまで焼いた…
猟奇的犯行に及んだ長男(50)が抱いていた「被害妄想」と「ブラジル愛」

2022年12月13日の昼を過ぎた頃、海に近い閑静な住宅街に激震が走った。神奈川県平塚市の戸建てに住む会社経営の新谷哲男さん(76)と清子さん(75)夫婦と「連絡がつかない」と知人が交番に駆け込んだのだ。

長男を含めた3人暮らしの新谷さん宅が、家庭内トラブルを抱えていることは地元では広く知られていた。警察もその例外ではなく、駆けつけた警察官の不安は的中し、鮮やかな緑色の戸建ての2階で変わり果てた姿の夫婦を発見したのだ。 

「2人の遺体には首を絞められた痕があり、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だったことがわかっています。夫妻の顔は燃やされており、発見時は炭化していたといいます。少し火をつけたというレベルではなく、被害者の顔を見たくないという犯人による強烈な怨嗟を感じました」(神奈川県警担当記者) 

遺体が見つかる少し前に、自宅を出ていた長男の新谷嘉朗容疑者(50)の身柄を警察は翌14日に浜松市内で確保。平塚署に連行し、両親の遺体を自宅に放置した死体遺棄容疑で緊急逮捕した。そして1月4日には、清子さんに対する殺人容疑で再逮捕。嘉朗容疑者は取り調べに「遺棄はしていない」「(母親の殺人容疑は)否定します」と供述しているという。 

50歳の息子が高齢の親を絞殺し、顔に火までつけていた今回の事件。一体、どのような家庭だったのだろうか。 「新谷さんはもう40年くらい住んでいましてね。哲男さんはとても優秀で一流大学を出て、自分で会社をやっていたんですよ。清子さんもとても物腰の柔らかい方でね。息子さんとは挨拶を交わす程度の付き合いでしたが、向こうから話しかけてくれるような人当たりのいい人という印象です。まさかこんな事件が起きるような家庭じゃないと思っていましたが……」  近隣の高齢女性は新谷さん一家についてこう語るが、事件のあった戸建ての裏に住む男性はこうも証言する。 

「数年前から、男性のかなり激しい怒鳴り声が聞こえるようになっていました。話の内容まではさすがによく聞こえませんでしたが、結構な頻度でしたよ。あの家じゃ何か深刻な揉めごとがあるんだろうなとは思っていました」  こういったトラブルは何度も警察沙汰になっていた。前出の県警担当記者が解説する。 「2021年10月から2022年9月まで6回にわたり被害者夫妻から『息子に暴力をふるわれた』『息子が暴れているので現場を鎮めてほしい』などと通報が入っていました。しかし、両親は事件化を望まず、平塚市が家庭訪問などをするにとどまっていました」  すさまじい家庭内暴力を振るっていたとみられる嘉朗容疑者は、その心中をフェイスブックに頻繁に投稿していた。そこでは親への不満、ままならない現状への嘆きなどを日本語とポルトガル語で記載している。 

〈単に「良い大学に行って、良い会社に入って」というステレオタイプを当然のことだと考え、母親は当時は「まさか、私の子供が大学にいかないとは思ってもみなかった」と何度も漏らしていた。(略)父親に至っては事業が忙しいので息子の教育は母に任せるの一点張り〉(2021年11月15日、嘉朗容疑者のフェイスブックより) 

〈幼少の頃から過ごした街が一番、心の安らぐ場所とは限らない。当然のことだ。新たな舞台、すなわち世界の中心であるSão Pauloと、祖国でやり残したことを成すことができる街、Tokyo。このあと、この二つの都市を中心に活動することができれば私の人生に活路を見出すことができるだろう〉(2022年8月27日、同)  嘉朗容疑者のフェイスブックには、支離滅裂な内容も多く含まれ、長年、精神科に通ってきたことも書かれている。膨大な投稿からは、学業、仕事、恋愛などうまくいかない人生の原因がすべて両親にあるという被害妄想がうかがえる。しかし、哲男さんと長年の付き合いがある知人男性は言う。
「フェイスブックに書かれていることは嘘ばかりですよ。40億円ほどの資産があるようなことを書いているようですが、そんな莫大な資産があるはずありません。むしろ無職の息子を養わなければいけないので、哲男さん夫婦はつましく暮らしていました。息子から搾取するようなことはあり得ません。どうしたらあんなウソや出鱈目を書けるのか不思議です」  この知人は家族に起こった異変にも気づいていた。

「昨年の8月頃に夫婦と会った時、清子さんから嘉朗容疑者に関する悩みを聞いたんです。定職に就かない上に、言葉の暴力がひどい、と。どんな言葉だったのかは話してくれませんでしたが、疲れ切った様子からは相当のことがあるんだろうなと思いました。離れて暮らすことも考えていると言っていましたが、そうする前に事件が起こってしまったんですね……」  そしてこう付け加えた。 「報道を見て驚いたのは、もともと白かった家が少し異様な緑色になっていたことですね。お二人は私にも言えない悩みを抱えていたんだと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうかと悔やまれます」  嘉朗容疑者はポルトガル語が堪能だった。SNSにはポルトガル語で頻繁に投稿しており、ブラジル人との繋がりもあったようだ。サッカーについても詳しいことがうかがえる。ひいきのチームはサッカー王国ブラジルのクラブ「パルメイラス」だった。若い女性サポーターの写真も数多く投稿されており、クラブのイメージカラーである緑色の服を着た自身の写真を載せることもしばしば。自宅が目立つ緑色に変わったのは、息子である嘉朗容疑者の要望に死亡した両親が応えたのかも知れない。 

神奈川県警は嘉朗容疑者が哲男さんも殺害したとみて、捜査を進めている。 

(2023年1月7日 文春オンライン)


壮絶な「家庭内暴力」の末の事件か 
70代両親の遺体放置 
50歳息子を送検 窒息死と判明 神奈川・平塚市

神奈川県平塚市の自宅に、自分の両親の遺体を放置した疑いで、同居する50歳の息子が逮捕された事件。「家庭内暴力」が背景にあるとされるが、息子の父親に対する異常なまでの”憎悪”も垣間見える。

新谷嘉朗容疑者(50)が逮捕され、きょう送検された。取り調べを受けている神奈川県警平塚署を出る嘉朗容疑者は、報道カメラに気づくと、少し驚いた様子を見せた。 この事件は、今月13日午後、平塚市撫子原の住宅で、この家に住む新谷哲男(76)さんと、妻の清子さん(75)の遺体が見つかったもの。知人が、新谷さん夫妻と連絡が取れないことを不審に思い、近くの交番に相談。 駆けつけた警察官が、住宅から、新谷さん夫妻の遺体を見つけたという。県警は、2人の息子である嘉朗容疑者が、何らかの事情を知っているとみて、行方を捜していたところ、翌14日、静岡県内で発見したという。 嘉朗容疑者は、車を使って、静岡県まで移動していたとみられ、発見当時は、1人だったとのこと。嘉朗容疑者は2人と同居しているが、調べに対して、「遺棄はしていない」と容疑を否認している。 これまでの取材によると、この家族をめぐっては、「家庭内暴力」が絶えなかったことが分かっている。去年10月から今年9月にかけて、新谷さん夫妻から平塚署に対して、合わせて6回、相談が寄せられていた。 いずれも「息子に暴力を振るわれた」「息子が暴れている」という内容だった。しかし、警察官が自宅に駆けつけるも、2人は、嘉朗容疑者からの暴力がおさまると、事件化することを望まなかったという。 

このため、平塚署は、嘉朗容疑者に対して警告をした上で、高齢者虐待防止法に基づき、平塚市に通報。これを受けて平塚市では、この家族に対して、相談支援を行い、合わせて22回やり取りをしていたという。 近所の人も取材に対して「(現場の自宅)から怒鳴り声が聞こえた。男の声で『こっちに来るんじゃねえ』と叫んでいた」「女性の声で、『キャー』『やめて』という叫びが聞こえた。暴力を振るわれているのではないかと思った」などと話していた。 司法解剖の結果、新谷さん夫妻のの死因は、首を絞められたことなどによる窒息死と判明。殺害された可能性が高い。県警は、嘉朗容疑者が、2人の死亡に関与していないか調べるとともに、日常的な「家庭内暴力」との関連も捜査する方針。 

(2022.12.26.FNNプライムオンライン)




 

 


 
 

 
 
 
 

 
 


 
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