すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

ゴリゴリ憂歌団「LOST TAPES」1975年3月

2017年04月14日 | 音楽

憂歌団「LOST TAPES」
録音:1975年5月25日

(vo,G)木村秀勝
(G)内田勘太郎
(b)花岡憲二
(Dr)島田和夫

LOST TAPES
クリエーター情報なし
ダイキ


憂歌団の盤を買ったのは今回が初めてとなります

大阪で生まれ育った自分とこでは憂歌団は中学の時からしょっちゅうラジオで流れていたし
テレビでもよく見ていたよーに思うので 有名楽曲はしょっちゅう耳にしていましたが
レコードを買うてみよーとは思いませんでした 
他に聴きたい買いたいレコードが一杯あったからです
別に憂歌団嫌いじゃないけど 
レコードでなんべんもなんべんも聴いていたい種類の楽曲や歌ではなかったからですね 
子供の僕には

このCDの存在は 7年前 
マディーウォーターズのI CAN'T BE SATISIFIED とゆー曲を探っていたら 出てきましてん 
I Can't Be Satisfied
「あー憂歌団もカバーしてんねんやー」と
サンプル曲を探して聴くとめっさカッコよくって 
ポチしかけたんですが 
その他の楽曲にそれほど興味も抱かなかったので止めときました 

先日図書館で借りた憂歌団のギター弾きの内田勘太郎さんの本が思いのほかオモロくて
初レコーディングするまでのドキドキ感ある描写が非常に興味深く 
内田本からの流れの憂歌団の第一発目はこの盤が適切であろーと

内田勘太郎 ブルース漂流記
クリエーター情報なし
リットーミュージック


「LOST TAPES」
中味の方は もービックリポンなエエ出来です 
完璧に出来上がってしもてる
自分らはこれが好きなんや、これがやりたいんやとゆーんが物凄く伝わってきます
楽曲も全曲エエし 演奏も音数やマやゴリゴリさ具合も抜群に素晴らしいし 
何より木村さんの初々しくもブルージーな木村節がもー最高に耳に心地よく素晴らしい 
デモテープなので余計な装飾(楽器)もなく 
整えました感もなく
ゴロンゴロンした磨いてない原石感ですね 

このまんまデビュー盤で出した方が素敵なのに
大人の方々やミュージック業界の方々は
このまんまではカッコ付かんやろと
色々余計な装飾を施して整えたがりますから


1. KEY TO THE HIGHWAY
この歌を初めて聴いたんは エリック・クラプトンのデレク&ドミノスバージョンでデュアン・オールマンとクラプトンのそソロギターのかけあいがクドイやつ(当時はカッコエエと思うてましたけど)で
次に聴いたんはキース・リチャードのソロシングルのB面やったけど、これがイマイチでした。
で憂歌団のバージョンはソロギターのクドさもなく 木村さんの歌声はクラプトンよりキース・リチャードより良いです 

2. 君といつまでも
子供の時めっさ流行ってましたな、自分も加山雄三は嫌いやったけど鼻の横を擦ったりしてました 憂歌団のこの盤のバージョンは あまりにも良くって初めて聴いた時 つっと涙がこぼれてまいました 物凄くヨイです 加山さんみたいに押し付けがましい照れ感もなく 木村さんの繊細で奥ゆかしい照れ感、でも台詞はふざけないで頑張って言い切ってる感じがなんとも こそばゆくって絶品ですし 日本の名曲です 忘れてはなりません

3. ハイそれまでョ
木村さんと内田さんは加山雄三とクレージーキャッツが好きらしく ふざけた意味でこの曲を取り上げたわけではないね 最初のムード歌謡からロックンロールになる感じがカッコエエです 最後の一節 泣けてく〜る は あぶらだこを思い出しました
最後の内輪受けの(笑)はカットした方がイイと思います

4. 夜空を仰いで
この曲も加山雄三の名曲で 木村さんが歌うともっと初々しくさわやかなセンチメンタルな名曲になります 台詞の後のサビ2回目がヨレヨレになって適当に流すところも なかなかの聴き所です
木村さんはこの時代からどー歌っても芸になりますな

5. ジェリーロール・ベイカープルース
ギターから入って 木村さんの入るタイミングが ちょっと間違えたたみたいな所も生々しいです。知らない曲ですがエエ曲です。楽器は内田ギター木村ギターの二台のみ
工芸高校の放課後ゆー感じです

6. KIND HEARTED WOMSAN
ロバート・ジョンソンのアルバム一発目の歌ですね 原曲のギターのヨレ具合とか 歌の低いとこから高い裏声とかも忠実に この曲への 好きさ加減 愛情がしみじみと伝わってきます

7. ROLLIN' & TUMBLIN'
マディー・ウォーターズの有名曲 僕はキャプテン・ビーフハートのバージョンが好きです 憂歌団のバージョンはフツーです この曲に関してはキャプテン・ビーフハートの方がエエかな
でも木村さんの英語発音がめっさカッコイイです、読み方に忠実にとゆーより
楽器の鳴らす音として捉えて解釈して音を発音してる感じがカッコエエです

8. I CAN'T BE SATISIFIED
出た! この曲聴きたさのために CD購入しました やっぱしエエです ギターの絡み合いもベースのズンドコもドラムの音数も間合いも 木村さんの歌いっぷりも最強です
オリジナルやストーンズのバージョンよりも憂歌団のバージョンの方がカッコエエでっせ

9. KING FISH BLUES
ちょっと印象の薄いフツーのブルース

10. おそうじオバチャン
自分の記憶では 笑福亭仁鶴のちょっと暗めのバージョンと同じかなと思ってましたが
違いました もっと明るいラグタイムでしたね 記憶違い
一日働いて2千円 糞にまみれて2千円 
こんな私も夢はある 可愛いパンティはいてみたい 
フリルの付いたやつ イチゴの模様の付いたやつ 黄色いリボンの付いたやつ 
あそこの部分が透けたやつ(ここだけ大阪弁) 
もー憂歌団の全てが出来上がってしもてる

11. SHAKE YOUR MONEY MAKER ~ スモーキン・ブギ
この曲も内田さんの本にやることになった件が載ってます 
Elmore Jamesの原曲からの ダウンタウンブギウギバンドの当時大流行のバージョンまでの畳み掛け方がパンクっぺぇぞ スモーキンブギの最後の方を適当に歌ってるんもカッコエエぞ

12. グッバイ・ベイビー
スモーキン・ブギ終わった途端この曲名を木村さんが紹介して始まる出だしがカッコエエ
地味ながらカッコエエブルース これぞブルース 多分 上田正樹が歌ってもカッコエエと思う

捨て曲なし
日本の名曲集としても 日本のブルースとしても
優れた盤だと思います
一家に一枚 ぜひ

この盤を買って、次にどーしても欲しくなって買ってしもたんがセックスピストルズのスパンクです
レコード手放したからね。大人があんましいじってへん繋がりで

憂歌団「LOST TAPES」
1975年3月

(vo,G)木村秀勝
(G)内田勘太郎
(b)花岡憲二
(Dr)島田和夫


1. KEY TO THE HIGHWAY
2. 君といつまでも
3. ハイそれまでョ
4. 夜空を仰いで
5. ジェリーロール・ベイカープルース
6. KIND HEARTED WOMSAN
7. ROLLIN' & TUMBLIN'
8. I CAN'T BE SATISIFIED
9. KING FISH BLUES
10. おそうじオバチャン
11. SHAKE YOUR MONEY MAKER ~ スモーキン・ブギ
12. グッバイ・ベイビー



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