小学生狙い女児10人に性的暴行
男に無期懲役求刑「児童の人格無視した卑劣な犯行」
小学生女児の後をつけ住宅に侵入するなどして女児10人に性的暴行を加えたとして、強制性交致傷などの罪に問われた元病院職員、柳本智也被告(28)の裁判員裁判が4日、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)で開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。判決は18日。
検察側は論告で、抵抗される可能性の低い女児を狙い、6年にもわたり犯行を繰り返したと指摘。長期間の尾行や見張りで帰宅時間を把握するなど計画性も高く、家族の処罰感情も峻烈(しゅんれつ)で「被害児童の人格を無視した卑劣な犯行だ」と非難した。
起訴状などによると被告は平成28年~令和4年、大阪府内などで事前に女児の後をつけ、家族の不在時間などを調べた上、住宅などに侵入。カッターナイフを示して「殺すぞ」と脅すなどし、性的暴行を加えたとしている。
被告は初公判で起訴内容を認めている。
泣いて嫌がる女児に「黙らな殺す」「ずっと見ている」と口止めも
小学生狙い10人に性加害男の初公判
2025/1/14
留守番の小学生女児らを狙った性的暴行を繰り返したなどとして、住居侵入や強姦致傷などの罪に問われた元病院職員、柳本智也被告(28)の裁判員裁判の初公判が1月14日、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)で開かれた。
被害者10人のうちの1人について審理が行われ、被告は起訴内容を認め、「私の身勝手な行いで多大なご迷惑をかけ、精神的苦痛を与えたことを大変申し訳なく思っています」と謝罪した。弁護側は残りの事件も、被告は起訴された事実関係を全て認めると述べた。
この日に審理されたのは、被告が最初に犯行を行ったとされる平成28年3月の事件。
検察側の冒頭陳述などによると、大学生だった被告は、電気工事業者を装って小学生女児宅に侵入。泣いて嫌がる女児を「黙らなお前殺すぞ」と脅し、暴行を加え、けがをさせた。写真も撮影し、「(被害を)一言でもいったら友達に見せる」などと口止めした。
被告はこの犯行に踏み切る前に約1カ月半にわたって、女児や家族の外出や帰宅の時間を確認。スマートフォンに記録し、犯行機会をうかがっていた。
犯行後には女児に「ずっと見ているから」などと言い残したといい、法廷では、女児の母親が「何年も犯人が逮捕されず、その言葉がずっとのしかかっていた」と苦悩を述べた供述調書も読み上げられた。
起訴状によると、被告は28年から逮捕直前の令和4年7月、同様の犯行などを繰り返したとしている。
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