人体展の標本は「遺体」 厚労省見解、京都府警捜査へ
京都市で開催中の「人体の不思議展」で展示されている標本について、厚生労働省が「標本は遺体」との見解を示していることが18日、産経新聞の取材で分かった。標本が遺体の場合、特定場所以外での保管には自治体の許可が必要になるが、主催者側は届け出をしていなかった。遺体の取り扱いに関する死体解剖保存法に抵触する可能性があり、京都府警も違法性の有無について捜査する方針を固めた。
一方、標本が中国から日本に持ち込まれた経緯に不透明な部分があるなどとして、京都府保険医協会などが昨年12月、民間団体などで構成する同展実行委員会を京都府警に刑事告発。主催者側や施設利用を許可した京都市に対し、開催中止を求める動きもある。
同展をめぐっては、中国で「プラストミック」と呼ばれる技術で特殊加工された人体標本を展示物として扱うか、遺体として扱うかで見解があいまいだったが、この問題で同省が一定の基準を示したのは初めて。今後、人の死の尊厳をめぐり議論を呼びそうだ。
プラストミックは、死亡した人の身体の組織に含まれる水分や脂質をシリコン、ポリエステル樹脂に置き換え、半永久的に保存する技術。主催者側によると、標本はいずれも生前の意思に基づき、中国・大連の研究施設から賃借しているという。
プラストミック標本についてはこれまで、同省も明確な見解を示していなかったが、同省医政局の担当者は取材に対し「特殊加工されたとはいえ、基本的には遺体にあたる」と説明。自治体の許可なく遺体の保存を禁じた同法に抵触する可能性については「保存行為かどうかの法令解釈は難しく、最終的には司法判断になる」と指摘した。
主催者側は「正規の手続きに基づく、展示用のプラスチック解剖標本であり、遺体とは考えていない。学術的に配慮している」と説明。展示会場の京都市勧業館(みやこめっせ)を運営する京都産業振興センターも「標本は展示物と認識している。過去にも全国各地で開催された実績があり、特に問題はない」としている。
死体解剖保存法では、死体標本を保存できる場を大学医学部か医科大、特定の病院と限定し、それ以外の場所での保存は届け出を義務づけている。
(2011.1.19 産経ニュース)
人体の不思議展 Wiki
図録・人体の不思議 | |
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インサイト |
グンター・フォン・ハーゲンス
bodyworlds.com
プラスティネーション処理は死後硬直の始まる前(死後約2時間)に加工を開始する必要がある
1.遺体を10%ホルマリン溶液に1週間から10日ほど浸し、組織を固定する。
2.ホルマリン処理の済んだ遺体を氷点下二十五度に冷却したアセトンなどの溶媒に浸して密封し冷凍置換で水分と脂肪分を抜いていく。
3.いきなり濃度の高いアセトンに漬け込むと組織が崩れるので最初の2日間は濃度70%のアセトンに漬け込む。
4.次に濃度を80%にしたアセトンにさらに二日間漬け込む
5.最後は濃度90%のアセトンに3日ほど漬け込む、この処置によって水分と脂肪分をアセトンに置き換える。
6.完全に脱水と脱脂が進んだ段階で常温のアセトンに移して温度を常温にまで戻す。
7.処理が済んだ遺体が常温にまで戻ったら溶媒の中から取り出し、シリコーン・ポリエステル・エポキシなどの液体合成樹脂で満たされた浴槽に入れ一日漬け込む。
8.樹脂が染込んだら硬化剤を加えてさらに2週間漬け込む。
9.シリコンが十分に浸透した遺体を密閉した容器の中に入れて一ヶ月程度真空ポンプで負圧をかける。この過程で細胞膜内に残っていたアセトンまで完全に気化し、組織に樹脂成分が浸透する。
10.容器から遺体を取り出し、余分な樹脂を取り除いて珪酸ソーダを噴霧しながら3日ほど常温で乾燥させると、標本が完成する。
南京蘇芸生物保存実験工場
死体標本はどこから来たのか
東京国際フォーラム2003年9月6日(土)~2004年2月1日(日)の時、2度ほど行きましたが
どの日も超満員だった みんな そんなに遺体が好きなのかぁ~ 世間も捨てたものじゃないな と思ったものでした
混み過ぎて見えにくかったのはかなんかったけど
当時はインターネットが普及していなかった(僕周辺のことですけど)時代ですので 情報も錯綜せずのんびり穏やかに「あ~たくさんの死体って色んなもんを麻痺させてくれてエエ按配やわぁ~」
と平和にお散歩できとったんですが 最近何かとギスギスする世の中ですのでね
でもいまだに日本全国巡業中だったのですね
大ヒットの要因は 明らかに見世物なのに博物館的おしゃれテイストをまぶしているところですか
下世話な欲望と知的好奇心をミキシングする技術ですね
自分は疑り深くないほーなので この大量のブツはどこから来たのかとゆー疑問をあまり持たなかったのですが
法輪功説もあり話題が尽きませんな
ブツは「黒い太陽」シリーズの遺体に近かったです
黒い太陽731の1・2・3
黒い太陽七三一 戦慄!石井細菌部隊 [VHS] | |
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マクザム |
黒い太陽七三一 2 悪魔の生体実験室 [VHS] | |
クリエーター情報なし | |
マクザム |
信者一億人 法輪功の正体―最高指導者・李洪志直撃インタビュー (小学館文庫) | |
角間 隆 | |
小学館 |
人体の不思議とゆーよりも こーゆー死体を売買したり加工したり 企画したり展示したり みんなで見に行ったり絶賛したり お金儲けしたり
反対したり抗議したり 法律に抵触したり 提訴したりする 人体の総体って不思議やわぁ~って思いました
3B社 人体解剖模型 筋肉解剖等身大両性型39分解モデルアジア仕様 (b52) | |
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3B社 |
筋肉解剖,1/2倍大・21分解モデル,女性 | |
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ベンジャミン・リフキン,ジュディス・フォルゲンバーグ,マイケル・J・アッカーマン | |
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BODY―驚異の人体探検 | |
リチャード ウォーカー,坂井 建雄 | |
山と溪谷社 |
冥婚
「死体」が語る中国文化 (新潮選書) | |
樋泉 克夫 | |
新潮社 |
続報
「人体の不思議展」を提訴へ 京都の生命科学専門・名誉教授「近所に死体多数…精神的苦痛」
(2011.1.19 産経ニュース)
京都市左京区で開催されている「人体の不思議展」(23日まで)について厚生労働省が「標本は遺体」との見解を示している問題で、会場近くに住む生命科学が専門の大学名誉教授が、「死体が展示されているため精神的苦痛を受けた」として、主催する同展実行委員会(大阪市北区)に損害賠償を求め、20日にも京都地裁に提訴することが19日、関係者への取材で分かった。
提訴するのは、日本科学者会議の生命倫理研究委員会のメンバーでもある京都工芸繊維大学の宗川吉汪(そうかわ・よしひろ)名誉教授。宗川名誉教授が原告側代理人とともに同地裁を訪れ、訴状を提出する予定。訴状によると、宗川名誉教授は、同展会場の京都市勧業館(みやこめっせ)近くに居住。昨年12月4日から同展が始まり、「会場に死体が多数あるため、平穏な生活を営む権利を侵害され、多大な精神的苦痛を受けた」と訴えている。
損害賠償額については検討中で、原告側代理人は「今回は違法状態を世間に訴えることが目的」としている。訴状では、同展で展示されている標本を「死体」とし、解剖した死体を同展の開催時間帯以外も会場内に置いておくことが、死体解剖保存法に規定されている「保存」にあたると指摘。死体を保存する場合は、開催地の京都市長の許可が必要だが、「申請がされておらず同法違反にあたる」として、同展の開催自体が違法だと訴えている。
宗川名誉教授は「展示されている奇抜なポーズをとった標本の場合は、死後硬直前に薬品づけにしなくてはならず、死者の尊厳を冒涜している。当初は学術的な要素が強かったが、次第に商業性が強くなり、生命倫理的に非常に問題だ」と指摘している。
同展をめぐっては近年、輪切りにした人体や臓器などを展示する手法が問題視され、後援を取りやめる企業や団体が相次ぎ、抗議運動も活発になっている。同展実行委は19日午前の産経新聞の取材に「文書で回答する」とコメント。これまでに回答は届いていない。
「会場に死体が多数あるため、平穏な生活を営む権利を侵害され、多大な精神的苦痛を受けた」ってゆーくだりが面白いですね
「会場に死体が多数あるため・・・・」か イイ言い回しですな 確かに会場に死体が多数ありました
これでウキウキしちゃう人もいれば精神的苦痛を受けた人もいると まことに色んな価値観があるもんですな
「阿修羅展」とかで会場に仏像が多数あるため 多大な精神的苦痛を受けた人もいるんでしょーか?
会場にダビンチの作品が多数あるため多大な精神的苦痛を受けた人もいるやもしれんし
ま とりあえず「死体」は差別されるとゆーことで ヨイコのみんなは扱いに注意しましょう
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