裂けた岬―「ひかりごけ」事件の真相
合田 一道
度々 いろいろな記事で登場願っている書物ですが 単独は初めて
田舎の船頭のおっさんの言葉の伝え書きと裁判の記事とかで構成されてる簡易な内容なれど、
自分には結構重たくって 読み終えるのにずいぶんと時間がかかりました
これを読み終わった後では
フィクションの小説版「ひかりごけ」も映画版「ひかりごけ」も読んだり観たりする気が一気に失せてしまいましたがな
やっぱしフィクションはノンフィクション(たとえ弱冠の作り話が含まれていても)には到底かないません
人間の知識と普通程度の経験ででっちあげた作り物は ほとんどのものが脆弱でおもんないのです
これはゲームの世界もそーですね RPGとかぁシュミレーションとかぁ その作った人たちの頭の中の集合体で生み出された世界観とか
なんか その脆弱な世界観の中で戦ったり 勝ち取ったりって やってて だんだんと腹が立ってくんのね
なんで オマエのしょうむない世界観の中で 自分がまごまご踊らされんとアカンねや?オー!?
この「裂けた岬」は ひさびさのアタリでした ひさびさのエエ読み物
こんなブツが時々目の前に現れるから しょうむない作りモンの小説がどんどん読む気が失せてくるんです
これを読みながら寝た朝はたいていド真っ暗な夢で目覚めれます
人間は切羽詰ると何するのか? 切羽詰まった時 本能のまんま行動を起こし 切羽詰らなくなった 日常に戻された時 どーやって そのことを抱え込んで生きていくのか?
どこまで切羽詰れば人の肉を喰うとゆーのは どーゆーことか
そんなことが書かれていたよーな気がします
ひかりごけ事件
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合田一道は、船長が1989年(平成元年)に亡くなるまで15年間に及ぶ取材を続けた。身体的・精神的にまさに極限状態にまで追い詰められた船長は食人をしたが、食人になぜ至ってしまったかは事件から数十年たっても自分でも理解できなかったという。食人をしたことははっきりと認識しており、そのときの様子ははっきり覚えていた。閻魔大王に裁かれる恐ろしい夢も何度も見た。生還した後に警察が訪れた際には「とうとう来たか」という心境だったといい、事情聴取が始まるとあっさりと食人を認めた。
船長は死体損壊罪で1年の実刑判決を受けたが、終始「人を食べるなどということをしている私が懲役1年という軽い罪で済まされるはずがない」と言い続け、その後数十年間「自分は死刑でも足りない」とその重い罪の意識を背負い続けて生きた。死のうとして崖から飛び降りたことさえあった。周囲から「あれが人食いか」と陰口を言われることも少なくなかった。しかし船長はそれが事実であるのだし、自分には何も反論する権利はないと、じっとこらえ続けた。
小説『ひかりごけ』の影響などもあり、「殺して」食べたという事実とは異なる風評が世間に広まっても、それに反論しても仕方ないのだからと船長は何も言えなかった。
船長は死の直前ペキンノ鼻へ再度向かうことを望んでいたが、かなわなかった。
(Wikipedia)
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