フォルクスワーゲン・ゴルフV
GTI (2005年5月〜2009年4月)
初代ゴルフから続く、いわゆるホットハッチ仕様である。ボディの肥大化とともに俊敏性が損なわれていった先代までのGTIに対し、“あの頃(=初代〜2代目)と同様に魅力のある本物が復活した”という意を込め、“GTI is back”というキャッチコピーを携えて登場した。実際、走行性能は先代のGTIとは一線を画す程俊敏で、5代目ゴルフの下位グレードと比べてもレベルが高い。ターボチャージャー付きの2.0L直列4気筒DOHCエンジンと6速DSGミッションとの組み合わせで、0→100km/h加速は6.9秒であった。最高速は233kmであり、6速MTも選べた。スタイリング上の特徴としては、先代、先々代と異なり、5代目はフロントグリルが黒色のハニカム仕様とされ、他グレードとは差別化された外観であった。またフロント・サイド・リアのアンダースポイラーも専用形状とされた。アルミホイールは専用デザインの17インチ(同デザインの18インチも選択できた)とされ、固められた専用サスペンションにより車高も25mm落とされた(スタビライザーも強化タイプが装着されている)。またブレーキは前後共にキャリパーが赤く塗られスポーツイメージの向上が図られた。内装では、シート生地が初代をモチーフにした赤と白のチェック柄ファブリックとなり、形状もサイドが張り出したスポーツ仕様とされた。(オプションでレザーシートも用意された。)またステアリングやシフトノブ等も専用設計とされた。時期によっては日本でのゴルフの販売台数の約三分の一を占める人気グレードとなっていた。型式はGH-1KAXX、又はABA-1KAXX。
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