12月14日夜、福岡県・北九州市のファストフード店内で、塾帰りの中学生2名が刃物で刺され、このうち中島咲彩さん(15)が亡くなった事件。5日後、警察は現場から徒歩15分ほどの場所に住んでいた平原政徳容疑者(43)を殺人未遂の疑いで逮捕した。地元テレビ局の関係者が解説する。
「事件前に、現場周辺を行き来している不審な黒のワンボックス車が防犯カメラに映っていたそうです。県警はこうした防犯カメラの映像に加え、市民から提供のあったドライブレコーダーの映像などを解析し、容疑者の特定まで至った。 平原容疑者の自宅内からは、店の防犯カメラにも映っていた本人のものと思われる“黄色いサンダル”や、複数の刃物が見つかっているようです。警察は容疑が固まり次第、男を亡くなった中島さんを殺害した容疑で再逮捕する方向です」
なぜこの若者2人が狙われてしまったのか。県警から容疑者の動機についてはまだ明かされていないが、SNS上などではいわゆる“通り魔的犯行”ではないかと囁かれている。 「平原容疑者は店に入った直後、レジの前にあるカウンターに向かって左に並んだ客4人を素通りし、最後尾の中学生2人を狙ったということです。もともと狙っていたわけではなく、その場で標的を定めたのではないかとみて県警は調べを急いでいます」
(大手紙社会部記者)
平原容疑者の自宅周辺を取材すると、住民からはその“異常な行動”の数々が明らかになった。近くに住む70代男性はこう話す。 「もう毎日と言っていいくらい、家から大声で叫んでいるのが聞こえるんです。それもスピーカーやマイクを通して『わー! わー!』といった感じで……。たまに歌っている時もありましたね。 今年に入ってから特にひどいですね。『おお!』とか『わーーっ!』という感じで。あとなにかをバンバン叩いているような音も聞こえたことあるな。今年の夏ごろには警察にも通報が入って、『子どもが怯えるから』と注意されたようです。それでパトカーが巡回するようになったんですけど、騒音は止みませんでした」 近隣からもこうした話が多く寄せられており、「軍歌や歌謡曲を大声で歌っている」「夏ごろに爆竹を鳴らしていた」といった証言が相次いだ。
近所でその存在を認識されていた平原容疑者。男の自宅へ定期的にポスティングしていた30代男性も「あの男は不気味だった」と語った。 「印象的にはいつもタバコをふかしていて、ガラが悪い。私はポスティングする時に『こんにちは』と言うんですが、返事はほとんどなかった。独り言なのかなんなのか、いつもブツブツと呟いていて……。とにかく怖いから気をつけていましたね」
いっぽう、余裕がある生活ぶりもうかがえる。 男の自宅を実際に訪れると、そこには塀に囲まれた立派な一軒家が建っており、看板に「平原」と書かれた月極駐車場も併設されていた。登記簿をみると、この一軒家を平原容疑者が所有していることになっている。前出・70代男性は言う。 「土地と家はお父さんというか、ご家族が持っていたものを受け継いだんだと思います。近所の人が町内会に誘ったら『お店をやっていて、そこで入ってるから』と断られたこともあったそうなんで、なにか商売でもしているのかも。 車も2台持っていて、いつも白いほうを乗りよった。黒い車は最近になってからですね。2週間前くらいにJAFが来て、バッテリー交換してから黒いのに乗るようになったんです」
お金には困っていなかった様子の容疑者。男の家族を知るという近隣の30代女性が話す。 「2~3年前までは、お母さんと妹さんが住んでいました。そのころ奥さんもいたのかな、『お前、〇〇やろうが!』という怒鳴り声と、ドスドスドス…って音が聞こえたんで、警察を呼ぶべきか迷ったこともあります。 今はおひとりで暮らしている様子で、月に1回くらいお母さんと妹さんが家の草むしりに来ていますよ」
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