Arte Povera

アルテ・ポーヴェラ（イタリア語：Arte Povera、和訳『貧しい芸術』）

イタリア人の美術評論家、キュレーターであるジェルマーノ・チェラントが1967年に企画した「アルテ・ポーヴェラ、Im空間」展において命名された、1960年代後半のイタリアの先端的な美術運動。

チェラントは、トリノ、ミラノ、ジェノヴァ、ローマなどで、当時前衛的な手法で活動していた若く才能あるイタリアのアーティストたちを集め、イタリア内外でアルテ・ポーヴェラの展覧会を催し、この概念の普及につとめた。その特徴を大まかにいえば、絵具やキャンバス、粘土やブロンズなどの、伝統的な美術の画材を放棄して、生の工業的な素材や自然の石や木などを、あまり加工せずに用いる傾向がみられる。

こうした傾向は、同時代のアメリカ合衆国のカール・アンドレや、ロバート・モリスなどのミニマルアートや、ポスト・ミニマルのアーティストたち、ブルース・ナウマン、エヴァ・ヘス、さらにはヨゼフ・ボイスなどとも共通する当時の先端的アートの特徴でもあった。 

また、ジュリオ・パオリーニやアリギエロ・ボエッティのようにコンセプチュアル・アートとして評価できる作品を残したアーティストも、この運動に加わっていた。アルテ・ポーヴェラより前の世代のアーティストで、イヴ・クラインの影響を受け、独自の概念芸術を展開したピエロ・マンゾーニは、アルテ・ポーヴェラのアーティストたちに影響を与えた。 

ヤニス・クネリス

（イアニス・クネーリス、Jannis Kounellis、1936年3月23日 - 2017年2月16日）

アントニ・タピエス・イ・プイグ

（Antoni Tàpies i Puig、1923年12月13日 - 2012年2月6日）

• ヤニス・クネリス
• ジュリオ・パオリーニ
• マリオ・メルツ
• ミケランジェロ・ピストレット
• ジュゼッペ・ペノーネ
• ルチアーノ・ファブロ
• アリギエロ・ボエッティ
• ジルベルト・ゾリオ
• マリーサ・メルツ
• ピーノ・パスカーリ
• アントニ・タピエス

アルテ・ポーヴェラ:戦後イタリアにおける芸術・生・政治 池野 絢子 慶應義塾大学出版会

 

Kounellis Moure, Gloria Rizzoli

 

Jannis Kounellis (Phaidon Contemporary Artists Series) Kounellis, Jannis Phaidon Press

 

Jannis Kounellis Doe, John Museum of Modern Art, Oxford

 

Jannis Kounellis Kounellis, Jannis Hatje Cantz Verlag Gmbh & Co Kg

 

Antoni Tapies: Political Biography: Fundació Antoni Tapies Tàpies, Antoni Walther Konig

 

Tapies (Art & Design S.) Franzke, Andreas Prestel Pub

 

Antoni Tapies: Material Writing Mayo, Nuria Enguita Fundacio Antoni Tapies

 

Antoni Tapies. Werk und Zeit Tapies, Antoni Hatje Cantz Verlag

 

Tapies: Obra Complete, 1998-2004 Tàpies, Antoni Poligrafa Ediciones Sa

 

実践としての芸術 アントニ タピエス 水声社

 

Conversations With Antoni Tapies (Art & Design S.) Catoir, Barbara Prestel Pub

 

Antoni Tapies. Eine Retrospektive Tapies, Antoni Wienand Verlag & Medien

 

Taapies: The Complete Works Tapies, Antoni Rizzoli International Publications

 

El secreto de Antoni Tàpies: Reflexiones sobre la poética del muro (Spanish Edition) Recalcati, Massimo Ned Ediciones