なんだかお隣の国で、戒厳令がどうとかで大規模なデモがあったり
ゴタゴタしているようだが、年末に部屋の整理をしていてちょっと
気になったので、椎名誠が週刊文春に連載していた『新宿赤マント』
が文庫化されたのを読んでいたら、韓国に行った時に女性が皆そう
いう流行なのか、口紅がほぼ黒い色であったのが興ざめだったと
書いていた。
調べるとこのエッセイが書かれたのは1998年ごろで、そのころの
Kドラマの「あなた、そして私」でもやっぱり女優さんの口紅はとても
濃いブラウンで、最初見た時はその色に面食らったがこれはドラマの
中だけではなく、韓国の一般女性でも広く流行していたものらしい。
それにしても、ドラマをよく見ると口を強調するためなのか知らない
が微妙に唇からわずかずつ全体にはみ出しているのが、ちょっと可笑
しく感じて、流行というのも色々あるもんだなあと思ったものである。
椎名誠の「怪しい探検隊」シリーズは今のアウトドアやキャンプブーム
の隆盛の大きな一因になったものであるらしいが、私も若い時に夢中
で読んだものである。たしか椎名誠を最初に知ったのはこの探検隊物で、
その後『哀愁の町に霧が降るのだ』とか『岳物語』などを次々読んで
いったように思う。
私は本格的なアウトドアとかは経験がなく、本で楽しむばかりだった
が、自然の中で過ごす本を読むだけでも相当楽しいんだから、それ
を実行出来たら気分もスカッとして、さぞ癒やされる事だろうとは
思う。今はもうそんな事はしてないが、よく海べりや川沿いを時間
をかけて歩いてストレス解消していた時期もあったと言えばあった。
椎名誠も現在はもう80歳になるはずで、探検隊の頃のイメージから
すると考えられないが、新しい作品でまだまだ楽しませてほしいと
思っている。