馬場南遺跡(神雄寺跡)現地説明会の後、せっかくここまで来たので、当日初めてお目にかかった方の車に便乗させていただき、古代大和と山城の国境にある聖武天皇の「恭仁宮跡」を訪ねて来ました。
南山城といえば、浄瑠璃寺や岩船寺を訪ねることは何度もあるのですが、木津川を越えて訪ねたのは今回が初めてでした。本格的な都城・平城京がありながら、わずか4年足らずの間、この地に宮を築いた、藤原氏の血に悩める聖武天皇の夢の跡です。天皇が平城京に戻った後は、宮に重なるように山城国分寺が置かれたところです。穏やかな冬日の中で、過ぎ去った歴史の幕間をひっそりと垣間見た気分でした。