重力波望遠鏡KAGRA
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57830
内部にサファイア鏡を搭載したKAGRAのクライオスタット。4カ所あるうち、Yアームの付け根にある装置。この上に14mの防振部が伸びている。(提供:東京大学宇宙線研究所)
KAGRAが参加することによって、重力波の発生源を初期の数十分の1まで狭めて特定することができる。発生源が分かれば、即座に光の望遠鏡を向けさまざまな手段で追観測する「マルチメッセンジャー」天文学が可能になる。また、重力波を使えば光やエックス線のような電磁波では観測できない、宇宙誕生の瞬間まで知ることができると期待される。
KAGRAは一辺約3kmのアームを2本持つ。総延長7700mのトンネル掘削を1年10カ月で完成させたそうだ。
重力波望遠鏡KAGRAの特徴の1つが、長いアーム。直径80cm×長さ3kmの真空ダクトが2本あり、L字型に交差する。ダクト内部は、大気の約1000億分の1しかない高真空環境。その中を強力なレーザー光が約1000往復する。XアームとYアームを走るレーザー光が戻ってくるときの到達時間の差を精密に観測することで、重力波を検出する。
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