「ペロブスカイト太陽電池」、パナソニックが実用化へ
ペロブスカイトは特殊な結晶構造の名称。桐蔭横浜大学の宮坂力教授が、太陽電池として作動することを発見した“日本発”の技術だ。宮坂教授が2009年に作製したペロブスカイト太陽電池の変換効率は3%台だった。12年に10%を突破すると世界中で研究に火が付き、現在は20%を超えた。
松井氏らも共同研究を始めてから約3年で、21・6%(4ミリメートル角)の変換効率をたたき出した。量産レベルで24%のシリコン系太陽電池の背中が、あっという間に見えた。
ペロブスカイト太陽電池は従来の太陽電池と比べ材料費が安く、材料を基板に塗って作製できるため製造コストも低い。電気を作る発電コストをシリコン系の「2分の1―5分の1」(同)に低減できる可能性がある。
“塗って作る”ので、さまざまなモノを発電に利用できるのも魅力だ。フィルム、ウエアラブル機器、窓、建物の壁面、自動車、室内の家具など、太陽光発電の用途の広がりが期待されている。
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