ナノ炭素材料「カーボンナノブラシ」
NECは、世界で初めてナノ炭素材料の1つで
あるカーボンナノホーンの繊維状集合体「カーボンナノブラシ」を発見し、その作製に世界で初めて成功した。
https://wisdom.nec.com/ja/solutions/2016081701/index.html
http://jpn.nec.com/press/201606/20160630_01.html
カーボンナノチューブとカーボンナノホーン集合体の特長である高い導電性と分散性、吸着性をすべてひとまとめに兼ね備えている。その特性を生み出す一つの大きな要因は、カーボンナノホーンが複数個、細長く伸びながら放射状に連鎖している繊維のようなカーボンナノブラシの形状にある。もともと表面積の広いカーボンナノホーン集合体がひとつながりになれば、その高い吸着性がより強化されるであろうことは想像に難くない。カーボンナノブラシは、たくさんの微細なスペースにさまざまな物質を包み込むことができる、まさしく大きくて高性能な吸着剤なのだ。
その優れた導電性と吸着性をベースにキャパシタなど電気を貯めるエネルギーデバイスに利用したり、センサの応答速度を高められる電極材として展開していくことが有効だと見込んでいる。
また分散特性が非常に高いことから、プラスチックやゴムなど薄くて柔らかい素材に混ぜて導電性が与えられるし、できた素材をフレキシブルに曲げたりしながらパーツとして加工して、ウェアラブルやIoT関連デバイスのデザインに革新をもたらすこともできそうだ。塗料として提供することができれば電子部品の回路レイアウトも一段と自由度が高まる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます