腸内の「第2の脳」、排便を促進──仕組みを解明
脊椎動物の腸の中には、脳と脊髄からなる中枢神経系から独立した腸管神経系があり、「第2の脳」とも呼ばれている。
腸管神経系(ENS)は、消化管壁の中に存在する神経ネットワークを指す。英国の生理学者ジョン・ニューポート・ラングレーが20世紀前半に自律神経系を交感神経系、副交感神経系、腸管神経系に分類するなど、その存在は早くから知られていた。
人間のENSは5億個のニューロンで構成されている。これは脳のニューロンの200分の1、脊髄のニューロンの5倍に相当する。
オーストラリアのフリンダース大学で神経生理学を専門とするニック・スペンサー博士らのチームは
腸内の筋収縮を促進し、体から排泄物を押し出していることを確認した。
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