国の奨学金、返済不要の「給付型」新設 無利子も拡大
貸与型には利子がない第1種と利子がある第2種がある。17年度に大幅に見直されたのは無利子の第1種。住民税非課税世帯の子どもを対象に学力基準を撤廃、1学年の貸与人数を4.4万人増の15.1万人(大学院除く)に拡大した。文部科学省では「予算の制約がなくなり、基準を満たす希望者は全員利用できるようになった」としている。
金額のパターンも増やした。進学先などで異なるが、従来の2種類に1~3種加えた。例えば、国公立大・自宅通学は2万、3万、4.5万円から、私立大・自宅外通学は2万、3万、4万、5万、6.4万円の中から選ぶ。給付型との併用を見込み、きめ細かな設定で利用しやすくした。
卒業後の返済は毎月決まった額を返す「定額返還」だけだったが、所得に応じて返済額が変わる「所得連動返還」も導入した。所得連動では、保証機関が連帯保証する機関保証制度に加入する必要があるが、その保証料も約15%下げた。
一方、有利子の第2種は第1種ほどの変更はない。これまで通り、3万~12万円の間で決められた5つの金額から貸与月額を選ぶ。
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