ビジネスで生き残るための必要条件、十分条件とは何かと。
私はよく、知識があり業務を理解していることを必要条件と考え、それに経験と実績が加わって十分条件となると考える。
この考えがあっているかどうかはわからないが、
十分な経験と実績があるのに、初歩的な資格にすら合格していないというのは、能力が欠けているかまたは傲慢だと思うからだ。年をとるとめんどくさくなったりするのもあるかもしれない。
自分の仕事に対して誠実にかつ勤勉に取組み、それを積み上げてきた人が資格すら持っていないのは、あまりないと思う。
一部の天才はなんら勉強することなくスラスラ生きていけるが、この世に天才はほとんどいない。
たいていは努力の上に何かを獲得している。
昔は知らないが、今は会社が何か教えてくれるご時世ではない。なんていってもやっている仕事の9割以上は自力で勉強して提案・構築してきたものだ。もっともいまどきは、そういうものでない限りは付加価値が付けにくいかもしれない。分かり切っている技術など標準化した技術など誰でも何とでもなると思われて、価値がないと判断されて叩かれやすいのかも。
情報があふれて、誰も何も教えてもらえず、自分で調べ、自分で何とかしていくという仕事が多くなっており、仕事をするには、仕事に関わる知識の獲得は必須で、勉強せずに前に進めるようなものは少ない。ベースとなる知識や技術は使いまわしが利いたりするけど、それだけで付加価値をつけて評価されることはまれだ。
そうすると、必然的に、知識の塊である、体系化された知識である資格にたどり着く。
私はそう思うので、資格が必要条件、経験と実績が十分条件。そして今や十分条件がスクリーニングの必須項目なのだと思う。
ただ実際、資格を取らなくても生けていける。
組織ではだれかがスクリーニング条件を満たしていれば案件が取れて、生き残っていけるから。
でも、自分は不安がある。そのうち組織ではなく、個人ごとにスクリーニング条件を満たさないといけなくなる、そんな時代がもうすぐ来るのではないだろうかと。
そう思う時、生き残る必要条件とは、ということについて、今、より深く、考えをめぐらして、それに対応する計画を考えて実行していかなければならないのだろうと思った。