社長は、市場や競争優位の変化に素早く対応すべく常に対策を頭の中に描き続けています。そして、中長期の「ビジョン」から「戦略」を練っていきます。
ところが、問題なのは、「ビジョンや戦略」を具体的にわかりやすい言葉に置き換えて全員に説明できていないことです。ほとんどの中小企業では、社長が一生懸命社員に「ビジョンや戦略」を説明しても「実行できない、人が動かない」というところではないでしょうか。
その理由は、「戦略」が抽象的で曖昧なものになっていて,社員にはなかなか具体的なイメージがもてないことから、結局活動に結びつかないものだと言われています。
「ビジョンや戦略」は、「説明」ではなく、「語り」です。
「ビジョンや戦略」を「四つの視点」に展開することによって、歩むべき道程が見えてきます。この「四つの視点」とは、「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」です。