先日の休みに、阿部寛主演のコメディ映画、“テルマエ・ロマエⅡ”を観てきた。
原作はヤマザキマリの同名タイトルの漫画で、
2012年に公開された、“テルマエ・ロマエ”の続編。
キャッチコピーは、“また、来ちゃった。”
時は2世紀初頭の古代ローマ帝国。
テルマエ(風呂)設計技師の、ルシウス(阿部寛)は、
斬新な発想を盛り込んだテルマエを立て続けに建設し、
戦場での兵士治癒目的のテルマエ建設によって、反乱の制圧にまで貢献し、
時の皇帝、ハドリアヌス帝(市村正親)から絶対の信頼を得、
ローマにもその名が広まっていた。
しかしルシウスがテルマエに施したアイデアの全ては、
現代日本の銭湯や温泉施設などで体験したものをヒントにしたものだった。
なぜか彼は溺れると、現代日本へとタイムスリップしてしまい、
涙を流すと、もとの古代ローマへと戻る。
そんな古代ローマと現代日本の往来で数々の難題をこなしてきた。
そんなルシウスに時期皇帝候補のひとり、アントニヌス(宍戸開)から、
新たなテルマエ建設の依頼を受ける。
ローマ市民の新たな娯楽として、コロシアムが人気だった。
コロシアムで戦い負傷した闘士(グラディエーター)達のためのテルマエを作って欲しいという。
さっそくコロシアムの地下にある、現行のグラディエーター用のテルマエに赴くルシウス。
だが、そこはとても不衛生なテルマエで、
闘いで傷を負い、疲れ果てたグラディエーター達を癒す能力など皆無だった。
尊敬するアントニヌスからの依頼、絶対に期待に応えるテルマエを作りたい!
だが、アイデアが浮かばない・・・。
悩みながらテルマエに浸かった瞬間、水流に呑み込まれる。
溺れながら必死に水面に飛び出したルシウス。
そこは現代日本の銭湯だった・・・。
巡業稽古を終えた力士達が入浴中の湯船に突如現れたルシウス。
周りを見渡して驚く。
「顔は平たい・・・太っている・・・頭にズッキーニのような物を載せている!」
また平たい顔族の国へとやって来た!
ここでグラディエーターのテルマエ作りに役立つヒントが得られる!
足ツボ踏み,マッサージチェア,そしてバスクリン・・・。
風呂を出て、相撲の巡業も目にする。
「これは平たい顔族のコロシアムか!?」
「武器を使わず安全だ・・グーでなくパーで叩いている!」
「観客が投げているのは・・石でなく柔らかい布の塊だ!
これならばグラディエーター達もケガをしない!」
相撲を観戦するルシウスの姿を見て驚愕する女性が居た。
漫画家を目指す温泉旅館の娘、山越真美(上戸彩)だった。
前回ルシウスと出会い、そして自身も古代ローマへとタイムスリップした真美。
あれ以来、ルシウスに惹かれて再会を強く望んでいた。
そんな彼が目の前に!
真美は必死にルシウスを追いかけるも、途中で見失う。
ルシウスは古代ローマへと戻ってしまう。
グラディエーターのテルマエ作りを成功させたルシウスに、
アントニヌスから新たな依頼を受ける。
子供用のテルマエを作って欲しい―。
ローマでは子供の数が増え、テルマエで暴れてはしゃぐため、
大人がゆっくりと疲れを癒すことができない。
例のごとくまた現代日本へやってきて、そして戻ってこの依頼も成功させる。
そんなルシウス、ハドリアヌス帝から直々に依頼を受ける。
かつてローマ帝国に存在したという巨大な自然の温泉。
その地にローマ帝国の象徴ともなる、テルマエの楽園を建設して欲しい。
皇帝自らの依頼、ルシウスは何があっても成功させたい。
だがいくら掘っても、まとまった湯量の温泉が出ない。
遅々として進まないテルマエの建設。
悩んでいる最中、例によって現代日本へとやって来る。
そこは・・・日本の草津温泉!
日本三大名湯の草津、その温泉施設はもとより、
温泉街をくまなく見て回り、テルマエの楽園作りのヒントを得る。
ローマでは不穏な空気が流れていた。
ハドリアヌス帝は体調が悪く、自ら死期を悟っていた。
北方へと反乱討伐の指揮に向かっていた、
時期皇帝候補のケイオニウス(北村一輝)も、
前線で疫病に倒れ、治療のためやむなくローマへと帰還していた。
ケイオニウスもまた自らの死期を悟り、ルシウスに頼み事をする。
だが・・・病に臥せていたはずのケイオニウスが、
有力な元老院を引き連れコロシアムを観戦。
さらにショーを残虐で過激なものにして市民を熱狂させる。
またテルマエの楽園作りに異を唱え、市民を扇動してテルマエ建設を阻止しようとする。
果たしてハドリアヌス帝の悲願、テルマエの楽園は完成するのか?
ルシウスは、またもローマにやって来てしまった真美に支えられながら、
ケイオニウスの圧力に屈せずに、テルマエ・ユートピアの建設を進める――。
前作同様、笑いどころが多くて面白かった。
だが・・・続編としてとくに目新しいわけでなく、
ただシチュエーションが変わっただけと捉えることもできる。
なので、新しい展開や新しいパターンの笑いを期待していると裏切られる。
主要キャラのキャストもそのままなので、
純粋に続編というか、続話・第二話って感覚で鑑賞に臨むべき。
今回は前作以上に阿部寛の素晴らしい肉体美を拝むことができる。
とくに尻丸出しのシーンがけっこう出てくる。
「アッーー!」なひとにはたまらない画になっている。
北村一輝のムキムキの尻も拝めるので、アッーー!なひとは狂気乱舞だ。
また逆に上戸彩の半裸も拝める。
白い柔肌と横乳が湯煙でなまめかしく映る。
前作の記事に、「おっぱい詐称している・・」と書いたが、
実際彼女は若い頃のグラビアで証明されているが巨乳らしい。
おっぱい詐称なんていって、正直すまんかった。
力士が多く登場するが、日本相撲協会が全面協力しているらしく、
銭湯や巡業で登場するのは全て現役の力士達。
さらにローマのコロシアムで登場する最強グラディエーター・アケボニウス役は、
その名前から察するとおり、曙が演じている。
これがすごく格好いい役で、コロシアムでの戦闘シーンも迫力。
格闘家に転向してから、ぶざまな場面しか印象になく、
こんな格好いい曙が観られるのは、現役時代以来だ。
また今回のロケはブルガリアで現地エキストラを使って行われ、
その縁あってか、ブルガリア出身の琴欧州も新人グラディエーター役で登場。
その名も、コトオウシュヌス。
安直すぎだろ。
この映画の最大の見所・笑いどころはやはり、
現代日本にタイムスリップしてきたルシウスが、その設備や文化に触れて驚くシーン。
前作では湯桶やフルーツ牛乳,ジャグジーやシャワーなどに驚いていたが、
今作ではさらに範囲拡大。
マッサージチェアにウォータースライダー、五右衛門風呂,草津の湯もみ。
それに按摩(指圧)、なぜか風俗店まで。
一番笑ったのが、ウォッシュレット。
前作もあったのだが・・・この映画で初めて“ビデ”の意味を知った。
(・・・というか鑑賞後に調べてみた。)
今までトイレで見て、ずっと意味が解らなかった。
いや、家や職場の便所が汲み取り式でウォッシュレットなんかなく、
さらには独男だと ふつうは知らんわな。
ともかく前作を観て笑ったひと、好きだったひとは観て損はない。
タイムスリップのコメディ以外にも、
ローマ帝国の派閥争いの新たな展開や、新しく登場したコロシアムも見所。
平たい顔族のジイちゃん達の細かな仕草やセリフにも目が離せない。
鑑賞から半月くらいしか経っていないが、早くも もう一度観たい。
平たい顔族のジイちゃん達が最高。
とくにこの いか八郎 演じる、炭焼き小屋の老人。
ヘイヘイホー♪
ポスターイラストが有名な映画のパロディになっている。
それぞれ何のパロディだか判るかな?
この映画を観終わると、無性にラーメンとギョウザが食べたくなる・・ハズ!
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