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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

2021-12-08 18:06:37 | 映画

※本記事は、専門用語や固有名詞を多用しています。

映画 スター・ウォーズシリーズに詳しくない方には、

意味が解らない内容になっています。

 

去年の3月だったかに観た。

公開されてずいぶん経っていた。

どうせロングラン上映されるだろうからと、遅くなって鑑賞した。

この直後、コロナが大流行し、気軽に映画が観られなくなってしまう。

今思えば、絶妙なタイミングで鑑賞した。

 

 

大好きなスター・ウォーズ、9部作のラストを飾る作品。

スター・ウォーズ サーガの締めくくりとなる物語なので、

ファンとして見逃すわけにはいかなかった。

だが、なんとなく気乗りがしない。

過去幾度となくぼやいているけれど、ディズニーのせい。

 

ルーカスフィルムをディズニーが買収。

スター・ウォーズの生みの親、ジョージ・ルーカスが去り、

残った7,8,9のエピソードをディズニーが いちから制作することとなった。

2005年に公開された、エピソード3 シスの復讐以降、

長らく途絶えていたスター・ウォーズ本編の制作再開に心躍った反面、

ルーカスの手を離れ、ディズニーが手掛ける新作に不安も抱いた。

既にこの時点で、ディズニーはスター・ウォーズのスピンオフ作品をアニメ展開していたし、

ドラマ化などもしていた。

これらに一切興味は抱かなかったが、正史の物語となれば観なければならない。

 

そうして2015年に公開された、スター・ウォーズ フォースの覚醒

エピソード7にあたる作品。

危惧していた心配は杞憂に終わった。

ディズニーっぽさは感じられず、紛うことなき、スター・ウォーズだと胸をなでおろした。

翌年公開された、ローグ・ワンも素晴らしい作品で、

新時代のスター・ウォーズの幕開けに心躍った。

 

 

だが、続くエピソード8、スター・ウォーズ 最後のジェダイで完全に裏切られることに。

ディズニー色が全面に押し出され、スター・ウォーズの世界観を見事に壊してくれた。

自分と同じ感想を抱いたひとは世界中に大勢いたようで、

とりわけオールドファンから激しくバッシングを受け、撮り直しの署名運動が起こるまでに。

自分はそこまで嫌悪することなく、わりと楽しく鑑賞できたのだが、

トンデモ描写や主要キャラのあっけない使い捨て、

CG丸出し世界観無視の原生生物のクリーチャー。

確かに後味はよくはなかった。

 

こうなると期待値は一機に下がる。

締めの作品ってことで、期待はせずとも鑑賞はするし、

主人公のレイが何者なのかも気になるし、

なによりも、レイア姫を演じていたキャリー・フィッシャーさんの遺作となってしまったので、

公開前から観に行くことは決めていた。

 

公開されて二年経ち、既に地上波放送もあったのであらすじは割愛する。

 

 

観た後の感想。

まあまあだった。

観終わってすぐに記事にしなかったあたり、たいして感動も落胆もしなかったのだろう。

世間の評価も、そんな感じ。

 

監督交代のせいだったのか?

前作の脚本が あまりにめちゃくちゃだったので、

「つまらなかったけれど、よく持ち直した方。」

「エイブラムス監督で三部作とおすべきだった。」

そんな声が多数聞かれた。

 

 

こうして幕を閉じたのだから、もうそれで納得するしかない。

いろいろ言いたいことはあるが、少しだけ書こうと思う。

今回もまた、唐突に新キャラが登場し、

前作で登場した、ローズがぞんざいに扱われてしまっていたのは残念。

露骨な中国系のキャラで、登場背景に事情があったとしても、

いいキャラで俳優さんは頑張ってるんだし、もっと愛してやってもよくないか?

 

ラストにきて、ようやっとランド・カルリジアンが登場。

しっかり、オリジナルの俳優、ビリー・ディー・ウィリアムが演じている。

けっきょく、フィンがランドの息子だったのか?

ジャナが娘だったのか?

もしくは両方ともランドの子で、フィンとジャナは兄妹だったとか?

兄妹だったら、ルークとレイアみたく胸熱設定ではある。

 

 

ラストに見せ場を作った、C-3PO。

「最後にメモリーに焼き付けているのです・・・友達の姿を・・・。」

そういいながら、周りの仲間を見つめる。

真の敵を討つために必要なシス語の解読。

C-3POのなかにシス語のデータもあり、彼は解読できたのだが、

それを言葉として発するのは、プログラムによって禁じられている。

シス語を発する代償に、彼はすべてのメモリー(記憶)を失うことになる。

 

往年のファンは涙なしには観られないシーン。

・・・だが、相棒のR2-D2のバックアップのおかげで、あっさりと記憶を取り戻す。

「ああ・・良かった・・・。」と胸をなでおろす反面、しらける。

「スパイの僕のこと、信じてくれておおきに・・・。」

そう言って、縮小して崩壊する古代種の神殿から仲間を脱出させ、

ひとり残って犠牲になった、FFⅦのケット・シーみたいな感じ。

 

 

レイア姫もしっかり登場。

演じるキャリー・フィッシャーさんは、前作公開直後に亡くなってしまったが、

今作の登場シーンは既に撮了していたようで、

そしてその劇中でも、レイア・オーガナとしても生涯を閉じる。

ラスト、前作で死亡したルークとともに、兄妹そろってレイの前に現れるシーンは感動。

 

そしてパルパティーンですよ。

まーた、お前か!

やっぱりお前か!

けっきょく何がしたかったんだよ!?

回りくどいことしてんじゃねえよ!

ゲームやアニメ,映画のラスボスって、どうしてこう回りくどいのかね?

それにしても、イアン・マクダーミドさんの演技はたまらない。

特殊メイクやCGエフェクトも手伝ってはいるだろうが、

パルパティーンは彼にしか演じられない。

 

 

レイの生い立ちに関しては、

フォースの覚醒のときから、いろいろと伏線を用意して欲しかったところ。

自分が鈍感なだけかもしれないが、なんだか唐突感がして仕方ない。

「なるほど!確かに!」

「言われてみれば!」

って驚きがなかった・・・。

「ああ、そうだったんだ・・・。」

「そらチート級の強さだわな。」

そんな感じで納得せざるを得ない感じに。

 

最後にいちばんの不満点を挙げる。

前作で大好きだった、アクバー提督をあっさり殺したが、

今作で・・ニエン・ナンをあっさりと殺してんじゃねえよ!

というか歴戦のパイロットを戦闘機に乗せずに、

もともと戦闘向きじゃない旧式の大型外交船に乗せてんじゃねえよ。

ランド・カルリジアンと一緒に、ミレニアム・ファルコンに乗った雄姿を観たかった・・・。

 

鑑賞後に購入した、ニエン・ナンのベーシックフィギュア。

パッケージは最後のジェダイバージョンだ。

 

旧フィギュアと並べてみる。

 

右が最後のジェダイ版。

左がジェダイの帰還公開後に発売されたであろう旧商品。

35年くらい前のものと比べ、やはり今の方が精巧にできている。

 

ニエン・ナン・・・好きなキャラだった・・・。

 

もういちど、フォースの覚醒から三部作を通して見直したい。

そうすれば、新要素の新たな魅力を発見するかもしれないし、

逆に嫌いな点や、過去作との整合性等で粗い部分も見えてくるかもしれない。

ともあれ、自分のスター・ウォーズはこれにて ひとまず終了。

ただ、エピソードⅠ~Ⅸの、これら作品に深く関わったキャラのスピンオフ作品は観るつもり。

アニメやドラマだったら観ない。

 

鑑賞から2年近く経っての感想記事。

観た直後に記事にしていれば、熱く語ってもっとダラダラ長文になっていたはず。

コロナで映画を観に行けなくなる直前のこと。

以降、今年の9月まで、緊急事態宣言が明けたり出たりの繰り返しで、

その間に、機会をみてはいくつか映画を観てはいる。

それらもまだ記事にしていないので、いずれ追って記事にするつもり。

 

 

 

遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・。

 

※ニエン・ナン

最近では、ナイン・ナンと表記するのが正しいらしい。

だが、長年“ニエン・ナン”として親しんできたので、

自分は前のままの表記にしている。

 



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