山頂より白山方面を望む
3月末の土日に飛騨高山にある国立乗鞍青少年交流の家に宿泊しての今季最後の雪遊びを企画した。初日は行き掛けの駄賃にと、ひるがの高原近くの高鷲スノーパークからゴンドラを利用して大日ヶ岳へとお手軽なスノーハイク。大日ヶ岳は白山・御前峰の南南西約18kmに位置する両白山地の山で、白山と同様に717年、泰澄上人により開山されたと伝えられる。
前大日辺りを進む
山頂まであとわずか
ゴンドラの山頂駅の標高はすでに1520m、スキーヤーやスノーボーダーで賑わうゲレンデから離れ、尾根を登り始める。予報に反し上空は快晴で風も無く、少し歩けば汗ばんでくるほどの陽気だ。雪面の状態は所々にクラックが発生し地肌がのぞいている箇所もあり、陽気と共に春の山の様相。1時間ほどで1709mの山頂に到着した。山頂の一等三角点の標柱は頭だけ出ているが、山頂に祀られる大日如来石像や展望図は雪に埋もれていた。北側には稜線の向こうに少し雲がかかっていたが白山が大きく、また両白山地の白い峰々が幾重にも連なっていた。東側北アルプス方面は最初に乗鞍岳を望んだが、残念ながら雲が多く山頂から望むことはできなかった。
絶景をおかずに昼食
景色を眺めながらゆっくりと昼食を摂っていると、山頂から青年がパラグライダーで飛び立つ準備をしている。タイミングよく北西方向に離陸すると風を掴み、旋回しながらあっという間に青空に上がっていった。雪の状態では北西の尾根を天狗山まで足を伸ばそうかとも考えていたが、こちらの尾根はさらにクラックでズタズタでここまでとした。とはいえ、僅かな歩行時間で充分な展望が得られ、満足できた1日目だった。
パラグライダーはあっという間に上空に舞い上がった