先の記事で「もう四半世紀も前になるが、今回と逆コースの仁科峠から天城峠を歩いたことがあったが、P1014を踏み同じタコブナを見たのかどうも記憶が定かでない。」と記したが、2008年に「手引頭」を紹介していた伊豆在住の[Yさん](趣味人倶楽部)に尋ねてみた。
[takobo]
このP1014を「手引頭」と称すようになったのはいつ頃からでしょうか? また山名の謂れはどこからでしょうか? ご存知でしたらご教示をお願い致します。
四半世紀も昔、子どもを連れて来たことがありましたが、その頃はまだ手引頭とは呼ばれていなかったように思いました。
[Yさん]
30年以上前から伊豆の山を歩いてます。
当時、伊豆の山は山道以外は猛烈な笹に覆われていて、道以外の藪を歩くのは困難でした。
手引頭を知ったのは30年前の「伊豆 天城山」(日地出版)の地図に記載されてたからです。ですから山名由来については不明です。
当時、猛烈な笹漕ぎをしないと手引頭の山頂に登れませんでした。
ですから山名は一般の方々には知られてなかったと思います。
笹が枯れて歩きやすくなった頃、某写真家が石楠花や大ブナを紹介したので、これをきっかけに名前が知れ渡ったのだと思います。
[takobo]
私がWEB上で閲覧した限りでは、Yさんの2008年5月の投稿が一番古い「手引頭」の掲載でしたので、質問させていただきました。
手元にあった1996年版の『山と高原地図・伊豆』や2000年発刊のアルペンガイド「駿遠・伊豆の山」では、ツゲ峠から猫越峠が尾根通しのルートで示されていますので、かつての伊豆山稜線歩道はP1014近くを通っていたのかなと思いました。もっとも藪漕ぎをした記憶はありませんので、違うのかなぁ・・・
[Yさん]
手引頭付近の山稜線の笹藪は2002年位にはほぼなくなり、尾根を歩けるようになりました。今はアセビの藪で歩きにくいです。
2000年発行のアルペンガイド(私も持ってます)に記載されてるツゲ峠から猫越峠に向かう歩道のルートは間違ってます。
2万5千分の1の地形図を丸写ししただけなんです。2万5千分の1の地形図は町境の印に歩道ルート付け足した、いい加減なものでした。
山稜線歩道は猫越峠からツゲ峠まで標高960mの等高線に沿ってしっかりした歩道になってます。尾根道ではありません。ですからもともと藪はありませんので貴方の記憶は間違ってませんよ。もし、藪漕ぎせずに尾根を歩いたのなら笹が枯れた2002年以降になります。
腑に落ちた。「手引頭」のタコブナと大シャクナゲは、やはり今回が初見だったようだ。