映画と渓流釣り

0繋がりで

暮れに「永遠の0」と「ゼロ グラビティ」を観ました。

前者はこれほど原作も作者も有名になる前に読んで感激した作品でしたから、今更なんだという感じはあるにせよ嬉しい映画化です。主人公が何故特攻を選ばざるを得なかったのかを何人かの語りべを通して明らかにしてゆく構成は、原作通りでありますが仕方ない事であるけれどかなり人情噺のウェートが高く、もう一方の主人公「0」についての掘り下げが出来ていませんでした。よくできた映画ではありますが、もう一度観たくなる程の感動にはちょっと足りませんでした。

前評判がすこぶる良い「グラビティ」は、大晦日に奥様と夫婦50才割引で鑑賞致しました。久し振りの3Dなのでメガネ無くては生きていけないわたくし共には辛いものですが、観終わった後には3Dで観て良かったと思ったものです。無重力は浮くモノだと何とは無しに刷り込まれていた認識を完璧に覆してくれました。宇宙空間では動き出したら止まらないのだということが、衝撃的な映像で示されたことは画期的だと思います。重力があることは制限も多いけれど幸せなことだなぁと考えたり致しました。
不満はラストの持って行き方です。アメリカ映画なので仕方ありませんけど、やっぱり助かっちゃうのか...
無重力から脱出し助かったけれど、重力のせいで溺れる死ぬ何ていう結末ならかなり皮肉っぽくてもっと好きになってしまっただろうに。
一番の成功理由は、91分というコンパクトなつくりであったことだと思います。その時間であったからこそ緊張感を持続することが出来たのです。長ければいいというものではありません。
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