心を持ってしまった人形はあまりにも悲しい。 好きな人の息でいっぱいにしてもらった空気人形はいつかは萎んでしまうのです。 結局、空気人形だけではなく、誰もが何かの代用品なのだと気がついているのです。 ペ・ドゥナ無くては成り立たない程、彼女は素晴らしかった。女優賞は確実でしょう。 心の片隅に隙間風の吹き込む寂しさを覚えた作品でした。