今回は「Windows 10上でWSL2を設定し、Ubuntu 20.04 LTSを起動しました」です。
Windows 10ではネイティブにLinuxを利用する環境WSL(Windows Subsystem for Linux)があります。これはいわゆる「仮想サーバ」ではなく、LinuxシステムコールでWindowsシステムコールを包み、Linuxというアプリを動かしています。正確にはLinuxそのものではありませんが、ほとんどのLinux機能をそのまま使うことができます。
一方、昨年からその新バージョンWSL2が開発者向けに公開が始まり、この5月末の最新のWindows 10のリリースに合わせて、正式なリリースが始まりました。
WSL2は仮想マシンを起動するHyper-V上で動作する「Linux仮想マシン」です。Windowsとは独立して動作します。実際にLinuxカーネルはMicrosoft謹製のLinuxカーネルです。Windows環境から起動はしますが「ネイティブなLinux」が動きます。
もう、VirtualBoxやVMwareは不要なのです。しばらくすると、WindowsのGUI環境に重ねて、LinuxのGUIを表示できるようになります。
こうなると、WindowsはLinux仮想サーバ実行環境そのものです。実は、WindowsのPwerShell、Visual Studio CodeはLinuxと極めて密接に実行できる機能をすでに備えています。使い慣れたWindows上でLinuxネイティブなアプリケーションを開発できます。
Windows OSとLinux OSは既に共生する関係になっており、適材適所で使いやすい方を使うことになります。
私のワークステーション上でWSL2が動き始めています。いろいろ試していきます。