情報技術の四方山話

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Linuxの系図

2008-12-13 11:28:44 | Linux
Linuxの系図


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。

Linuxには様々な配布仕様(ディストリビューション)があります。これらの系図があるので紹介します。配布仕様の流れを系統的に知る良い資料です。


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大元となる流れは

Debian
slackware
redhat

で1993年から4年にかけて発生しています。
日本でも一般企業へのインターネットの普及の兆しが見えていたころです。

私が使い始めた配布仕様はslackwareでした。これを自分の486DXのPCに入れたのが最初です。Windows3.1の代わりにslackwareをインストールしたところ、Xwindowは立ち上がりませんでしたが、UNIXと互換環境に驚きました。当時、486PC用UNIXを利用し、会社の開発環境の改善を考えていたので、CプログラムをコンパイルするだけならUNIX同様にできることを知り、後ほど会社への提案を行っています。slackwareはSuSE/openSUSEの源流になっています。匠技術研究所では2003年ごろからSUSEを試し始めています。

slackwareはインストールに難儀したので、直ぐ出てきたredhatを使うようになりました。redhatはslackwareよりインストールが簡単でしたが、当時の自宅486DXパソコンではやはりXwindowを立ち上げることができず、もっぱらshellのままいろいろと試していました。redhatは国内でも広がり、広く普及し、やがて企業サポートに特化していきます。一方でredhatをスポンサーとするFedraが立ち上がりました。匠技術研究所ではFedraを企業用として使うことはしていません。redhat Enterprise Linuxそのものか、それから派生したCentOSを使っています。

PC上でLinuxとXwindowを使うようになったのは、Caldera OpenDesktopからです。系図を見るとredhatの初期から分岐しています。CalderaはLinux初期にLinuxを企業で使う品質まで高めることへ積極的に取り組んでおり、redhat以上にインストールが簡単で自宅486DXパソコンでXwindowを立ち上げることができました。後日1996年ごろ、この版で会社の電子メール、ホームページ、FTPサーバーを立ち上げています。残念ながらCalderaの版はSCOとの合併がありUnited LinuxとしてのOpenLinux(だったと思います)につながりSCOがLinux訴訟とともに消滅しました。匠技術研究所でもOpenLinuxに期待して試用版での評価もしたのですが、SCOがLinux訴訟を起こしたことで使うことを止めています。

匠技術研究所のDebianへの取り組みはその派生であるUbuntuからです。これまでもこのブログで良く取り上げているように、Ubuntuの登場は初期のredhatとの出会いに匹敵すると感じています。

流れをたどってみると、結局Debian/Ubuntu、salckware/openSUSE、redhat/CentOSと大きな流れを源流としているものを使っています。


(*)この記事の作成・投稿はWindowsXPとFirefox3上で行いました。


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