HTTP/2で広がるブラウザ通信の高速化-概要
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回は「HTTP/2で広がるブラウザ通信の高速化」です。
HTTP/2とは次世代のHTTPを指します。HTTP/2は、これまでのHTTPの弱点を根本的に解消することを目的に業界団体IETFにて素案の検討を重ねてきました。2015年2月にIETFによりHTTP/2の標準仕様が決まり、今後RFC化作業が進みます。
HTTP/2の利点は
◎サーバー側
単位時間あたりの伝送数を大幅に増やすことができます。
◎ブラウザ側
高速な配信を受けることができます。レスポンスの向上が期待できます。
HTTP/2の特徴は
特徴1◎通信の高速化
これまでのHTTPとは異なる通信手順をとり、通信の高速化を目指しています。以下がその特徴的な部分です。
◎◎オーバーヘッドの削減
各ページについているHTTPヘッダなど、複数ページにわたり繰り返し出現する固定的な伝文を省略伝送し、通信量の削減を行います。
◎◎バイナリ伝送
論理的に隙間無く電文を送ることができます。
◎◎通信の並列化
通信を並列化して送ることができ、かつ送る順序を規定することができます。
特徴2◎プッシュ通信
HTTP/2接続後はサーバー側からも新たな通信を起動することができます。
その他、現状のHTTPでの課題を解決する様々な技術要素が含まれています。既にGoogleはSPDYという、HTTP/2の基盤となった仕様で配信を実施しています。即ち「使っている技術を基にしている」ことにより、アクセスの多いサイトでは採用が始まっています。
引き続き、紹介していきます。