IIJmioのLTE SIMとdocomo L-03DをLinux/Ubuntuで使う-L-03DのCID/APNをセットする
今回から数回に分けて「IIJmioのLTE SIMとdocomo L-03DをLinux/Ubuntuで使う」を紹介します。
今回は「L-03DのCID/APNをセットする」です。
LinuxでもMVNO発売のSIMをモバイル端末に装着してインターネット接続に使うことができます。ポイントは、発信する際に指定するCID/APNのセットの方法です。
CIDは接続する網を示すもので、各通信事業者から指定されます。CIDは通信端末の中のメモリーに書いて置き、発信の際の電話番号の末尾にメモリーの番号を付加してメモリーの何番かを指定します。通信端末は海外旅行先など複数の通信事業者を使うこともあるのでCIDのを保存する領域は複数あります。Windowsで使う場合は設定用ソフトウエアがついてくることが一般的なので、それを使ってCIDを設定します。LinuxではUSBモデムとして認識した通信端末に対して、ATコマンド(モデムを制御するコマンド)でCIDを設定します。
■実際に設定した時のコマンドの様子
ATコマンドが打てるようにモデムとしてLinuxに認識させたのちの操作です。
私の場合は、L-03DをLinux/Ubuntuに認識させ、以下のコマンドでモデムにATコマンドを入力しました。
$ screen /dev/ttyUSB2
○現在のCIDの設定を表示する
AT+CGDCONT?
+CGDCONT: 1,"IP","mopera.net",,0,0,0
+CGDCONT: 11,"IPV4V6","mopera.net",,0,0,0
OK
○IIJmioの情報をCID=2に設定する
AT+CGDCONT=2,"IP","iijmio.jp"
OK
○IIJmioが設定されてことを確認する
AT+CGDCONT?
+CGDCONT: 1,"IP","mopera.net",,0,0,0
+CGDCONT: 2,"IP","iijmio.jp",,0,0,0
+CGDCONT: 11,"IPV4V6","mopera.net",,0,0,0
OK
続きや、関連情報は次回に続きます。