多摩川 健・・リタイアシニアのつれずれ・・時代小説

最近は元禄時代「寺子屋師匠 菊池三之丞 事件控え」全30話書いてます。週2-3回更新で順次 公開予定。

今日は新刊・・・読後感です・・

2007年02月22日 11時29分46秒 | 友人たち
今日は クアラルンプールで最近読んだ ほんの感想です。
新刊 2冊 来馬の友人に託していただいた 「旅拾遺」発行のT氏に感謝を込めて。


「小沢昭一的 新宿末広亭十夜」   講談社  小沢 昭一  1200円

懐かしい末広亭・・・学生の時には アートシアターの映画とこの2丁目界隈に
よく通ったものだが・・TVの映画と落語ばかりになってしまった。
 柳家小三治の口利きで10日間講座にあがった 昭一の嬉々雀躍ぶりが面白い。
小三治も「私にとっても夢の毎日だった」・・・これぞ話芸!寄席を満員札止めにした
「奇跡の10日間」の口語体だ。

赤線とゴールデン街あたりの青線の由来が懐かしい。なぜか・・・小三治の依頼として
毎日下がりで懐かしいハーモニカ吹いて引くのが・・・・なんとも情緒がある。
 小三治が・・・・・当たり前田のクラッカーになりつつある最近の落語家たちに・・新しい風をとの意気やよし!「ああああ・・・話とは・・・ああやってもいいんだ・・・」
小三治の楽屋裏での感想が・・・・・・すごい!
口語体に編集され・・・最近の若者には・・読みにくいかもしれないが・・・読んでもらいたい・・・・・いや・・・聞きたかった! 生涯これきり・・・小沢の覚悟もよし。

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「あだ名の人生」  みすず書房   2600円

なんともユニークなドイツ文学者のエッセイであることよ!
有名人・・・しるひとぞ知る・・・地方の名士・変人をよく探索して・・痛快な人物紹介に仕上げている。2600円は少し高い気もするが・・・難解な詩集よりは・・ずっといい!!

オークラホテルほかの実業家とばかり思っていた・・・大倉喜八郎・・狂歌師鶴彦
の自己および他者への厳しい眼・・・大いなる野次馬・大宅壮一・・最後の文士・高見順
有名人ばかりでなく・・・富士に憑かれたかくし坊・・・一気に読ませる面白さだ。
 昔の人のほうが・・・今のわれわれより・・・ユニークで 気概のある変人が多かったきがしますねええええええええ・・・・

鶴彦のパロデイーで 下記に2種

「アメリカの 大統領も心せよ
      驕る平家に 似たる振る舞い」

「声高に 美しい国をと晋之助    
     枯れ木に花より 団子がほしい」

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