極楽とんぼ倶楽部

わたしの大好きなごはん(お米)、日本酒、美方郡香美町小代のことを語ります。

小代の地名(大谷村)

2009年06月11日 | 私のふるさとの情報
大谷村(おおたにむら) 現香美町小代区大谷

現加美町小代区の中央部やや北寄りに位置する。集落は北流する矢田川の左岸に発達し、西方の山間に枝郷の小長辿(こながたわ)がある。北は城山(じょうやま)村、南西は久須部(くすべ)村。弘治三年(1557)の「但馬国にしかた日記」に大谷与一左衛門殿・糀屋五郎衛門殿ほかの居住地としてみえる。「市は」(市場・市庭)は当地のことと思われる。当地は集落南方の山上にあった中世の城山城の城下として開け、早くから市も立ち、戦国期には糀屋なども住む町場が形成されていたものと考えられる。なお、「七美郡誌稿」によると。当村は久須部村とともに古くは城山村の支村で、寛永19年(1642)に一村になったという。しかし、慶長6年(1601)の山名豊国知行目録(池田家文書)には「百石 大谷村」とみえ、すでに一村として高付されている。また寛永16年の地高帳や正保(1644-48)頃成立の国絵図では当村高220石のうちに城山・久須部両村分の高も含まれていたと思われる。前掲「七美郡誌稿」の記事は旧城山城膝下の三か村が一村の体をなしていた(ただし、高付は大谷村として)ことを述べたものであろう。天保郷帳では高114石余。地内の真宗本願寺は極楽寺は大谷村道場として正保3年に建立された(美方町史)小長辿には数十戸が点在していた。しかし昭和43年(1968)頃から生活に便利な大谷集落に移転が続き、現在は廃村となっている。小長辿に県指定天然記念物の大トチノキがある。


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