和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

雪が降ると…

昨夜、美容院へは、結局自分で運転して行きました。

朝からの降り方では、雪がまた積もりそうな勢いでしたが、

夕方には雪もやみ、道路は完全にあいていました。


4年前の今頃…

ちょうど同じように雪が降った夜、交通事故に遭いました。

相手の車がぶつかってきた後、ハンドルをきって歩道に乗り上げた私は、気がつけば 電信柱とポールの細い隙間をすり抜けていました。

電信柱に激突していたら…と思うと、今でもゾッとします。


父と母の介護が同時に始まって、一年ほど経った頃でした。

あの日、父から電話があったんです。

『みゆき…オレの命は今晩が峠や…最後に顔を見せてくれ…』

と。

父がまだまだ死ぬはずが無いことはわかっていました。

それでも仕事を終えて実家へ走り、父を安心させて、自宅へ戻る途中の事故でした。

医者嫌いの父は、ひどいヘルペスが出てもなかなか病院へ行かず治療が遅れた為に、

痛みが神経痛のようにいつまでも残っていました。

夜も眠れない痛みとの戦い…

そのうえ、なんでも母任せで、頼りにしていた母に認知症の前兆のような症状が出始め、

父は精神のバランスを崩していました。

自己チューで怖いものなどなかった父が涙を流すことが多くなり、

一日に何度も電話をかけてきました。

『みゆき、アレは大丈夫か?コレは大丈夫か?』

預金通帳のことや登記簿、生命保険の証書の事などを心配するようになりました。

父からの電話は真夜中にまでおよぶ事もあり、

疲れ果てていた私は、いつも父に怒っていた記憶があります。



今晩が峠…と言った父は、その後二年ほど生きていました。

でも、実家や病院へ出会いに行って、私が帰る時には、

『あの時は、オレが死ぬどころか、お前がオレの代わりに死にかけてくれたからな…、今日は気をつけて帰ってくれよ』

と、あの時の事故に責任を感じていたようでした。


お父さん…

あの頃の私は怒ってばっかりでした。
ごめんね、今ならもっと優しくしてあげれるのに…


2月に雪が降ると、あの時の事を思い出します。

コメント一覧

みゆき
https://yaplog.jp/tango-washi/
> hibinouturoiさん
そうですか…
hibinouturoiさんも…

気持ちが違う方へ行ってしまっているので、こういう時ほど気をつけて運転しないといけない!とわかっていつつ、その渦中にいると…


私は、母が近くなりましたが、hibinouturoiさんは、ご実家への片道一時間の道のり、どうぞ気をつけて下さいね。


hibinouturoi
https://yaplog.jp/hibinouturoi/
あります!私も。交差点で停車中、父からの携帯への電話を運転中取ろうとして、追突しました。同じように怒鳴ってばかりの頃でした。みゆきさん、同じ場面にあう度 思い出しますよね。
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