とのニュースが流れました。
少し前から情報は入ってきていましたが、やっぱり本当のようですΣ(゚д゚;)
トロロアオイは、アオイ科の一年草。
オクラに似た花を付ける為、花オクラとの呼び名もあります。
根から出る粘液を『ネリ』といい、楮の繊維が漉き舟の中で沈殿してしまわぬよう、均等に分散させる役割があります。
楮の良い原料や、良い水があっても、このネリがなければ紙を漉く事は出来ないのです。
トロロアオイの全国生産70~80パーセントを占めておられる、この茨城県の農家さん方が本当に作付をやめられてしまったら、
手漉き和紙業界の大ピンチです。
農家さんが作付をやめられる一番の理由は、高齢化との事ですが、
ネットのニュースを見ていて、農家さんの言葉が心に残りました。
『機械や農薬が使えず、真夏の炎天下での芽かきの作業や除草作業は、身体にきつい』
『国や県からの補助金などの支援はない』
『買い取り価格が倍になったとしても、子供の世代に続けてくれ…とは言えない。和紙という伝統産業を守るのなら支えている農家にも目を向けて欲しい』
私たちも、トロロアオイ農家さん方とまったく同じ思いで、日々踏ん張っています。
物作りの世界は、分業制が多く、一人では成り立ちません。
和紙の世界も例外ではなく、原料の楮やトロロアオイ、そして製紙用具を作る職人さんなど、多くの人に支えられて紙漉きが出来ています。
その事を、多くの方にわかって欲しいし、支援をして頂けると有り難いです。
このような現状をこれからも発信していく必要があると思います。
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