→♂♀←_no.25_2015:響け！ ユーフォニアム

響け！　ユーフォニアム_響け！ユーフォニアム3　北宇治高校吹奏楽部、最大の危機_三　武田綾乃　宝島社

	響け! ユーフォニアム 3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 (宝島社文庫)
	武田綾乃
	宝島社

とりあえず、お気に入り箇所は
　あすか宅で久美子が勉強を教えてもらう『あすか先輩を連れ戻すぞ大作戦』（香織命名）が空振り気味だったけど後日の昼休み、
「正直、うれしかったわ」
「え、」
頭を押さえつけられたまま、久美子は息を呑んだ。
「……先輩、顔見ていいですか？」
「嫌」
「なんでですか？」
「だっていま、照れてるから」

　このタイミングで葵が担任があすかを呼んでいると。模試の結果についてらしいだけでピーン（全国30位以内）と来ている当人のあすかは「あの人のこと説得できるかも」とはしゃぎ気味。ここで思いついていることは、模試の結果が良いと分かる前から行動が起こせるから、『あすか先輩を連れ戻すぞ大作戦』が皆が知っているあすからしさを再始動させてくれたに他ならないだろう（仮に模試の結果が悪くても、あすか程口が立つ人間であれば、その気さえあれば、やっぱ楽器やっていないと勉強の調子が落ちてしまう何て理屈で母親を説得できるだろう、というか、もっとうまい理屈を考えるはず。だから気持ちの問題で、気持ちを起こさせるのは、より多くの人が望んでいると感じさせることってことで）。

　興醒め感想を書くことが 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機レスペクトに繋がる気がするので、とりあえず感想でも書いちゃいます。物語の始まりが全国大会に程遠いという設定なので、その難関ぶりから考えてもイベント的クライマックスは前巻の関西大会突破全国の切符を手に入れるシーンでその後を描くのは惰性になっても仕方がないし、実際、そうなっていることは否めないだろう。しかし、シリーズのタイトルでもあり、エピローグ前の章タイトルでもあり、最初方タイトル（よろしく ユーフォニアム）のアンサー的でもある「響け！　ユーフォニアム」にふさわしい組み立ては成立している楽しい巻であった。勝手なことを書いちゃえば、上記の（気持ちだけ）理由で別に回避できない程の最大の危機でもないのに、きちんと回避でき辛く仕立てましたね、作者様である（誉め言葉です！！）。と申しても、麗奈と秀一が久美子にとって特別だから位しか
一　唸れ！　トランペット、二　轟け！　トロンボーンという章タイトルになっている理由が思いつかない奴が書く感想です、きっと何も分かっていません。

　たくさんある、お気に入り箇所をもう一つ、
吹奏楽あるある的にも、また、北宇治高校吹奏楽部エースの役割を果たし頑張っているみぞれに敬意を表して、
「今日は、最高リード」

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