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炮砲炮砲~象棋もおもしろい~
昨年、中国で開かれたスポーツの祭典、アジア大会で
頭脳スポーツ競技である囲碁に日本のプロ棋士の方々が
派遣されたニュースを耳にした方も少なくないと思います。
男女別の団体戦や男女が交互に打つ男女混合ダブルス戦(男女ペア碁)がありました。
これらに加えて、持ち時間が長い・短いの考慮時間別のカテゴリーが複数あれば、 よりバラエティに富んだ戦いが繰り広げられる気がします。
格闘技系の多くは体重別が設けられてますし、陸上・水泳などに距離が異なる種目が存在し、これらの存在は各競技の幅を広げています。
さて、今回のアジア大会で頭脳スポーツとして、象棋と表記されることが多い、
中国の将棋、xiangqi(シャンチー)が初めて競技として加わりました。
象棋は中国、台湾を中心に世界的にポピュラーな歴史あるゲームでルールは
とった駒を再度使える持ち駒の制度がないなど、将棋よりチェスに近いイメージ。
↓象棋のルールについてなど↓
http://www.chessvariants.com/xiangqi.html
象棋特有のルールもいっぱいあるため、象棋ならではなゲームの妙もたくさんあります。 個人的には英語でcannon(漢字で「砲」・「炮」・「包」など)と表記される駒に大変魅力を感じます。 日本将棋の飛車の様に盤上の縦横を移動できる駒です。しかし、相手の駒のとり方が超独特。
飛車は移動できる範囲でぶつかる相手の駒をとることができますが、
cannonは一つの駒を飛び越えたところに位置する駒しかとれず(上記URL参照)、独特な作戦が展開できます。
代表的な例はcannonを二つ並べた将(王手、チェック)で、将棋における間駒が通用しません。 将棋にも桂馬による間駒の影響を受けない王手がありますが、王手できる範囲の広さにおいて 2連cannonのが指し手として見事な印象を受けます。
チェスに近いといわれるだけあって、コンピュータ象棋の実力も相当、人間のプロに近づいています。台湾のプロ象棋の試合ではコンピュータ象棋の参加を認めているトーナメントが複数あり、将棋界と比較すると開けた印象を受けます。
予断になりますがコンピューター将棋における2006年以来の「Bonanza(ボナンザ)の衝撃」、コンピュータ囲碁も金融工学で実績のある乱数を用いた「モンテカルロ(法)の躍進」などについても機会があれば、textoでとりあげたいと思っています。
ところでチェス、象棋、将棋、囲碁もビンとりゲーム、○×(三目並べ)やオセロと同様に 理論上は完全な先読みが可能であり、双方のプレーヤーが最善手を打てば、 必ず先手必勝か後手必勝か引き分けかが決まっているゲームです。
だからといって、各プログラムの開発が完璧な先読みを目指しているかというと、そうではなく、 多少の先を読んだ上での最善手を選択する、人間同様、状況判断できるプログラムの開発に主流があるようです。答えがない社会・世界で生きる我々にとって、理論完璧なプログラムより、その場その場で随時判断するプログラムのが我々のよき相棒になることでしょう。
もうちょっと先になれば、アジア大会ならぬ、F1のようなモーターレースの大会に
ドライバーに混じって、コンピューター象棋・将棋・囲碁などに由来するソフトが運転するレーシングカーが サーキットを賑わしているかも知れません。
texto_36もよろしくお願いします。
過去のtexto
034、033、032、031、
030、029、028、027、026、025、024、023、022、021、
020、019、018、017、016、015、014、013、012、011
010、009、008、007、006、005、004、003、002、001
昨年、中国で開かれたスポーツの祭典、アジア大会で
頭脳スポーツ競技である囲碁に日本のプロ棋士の方々が
派遣されたニュースを耳にした方も少なくないと思います。
男女別の団体戦や男女が交互に打つ男女混合ダブルス戦(男女ペア碁)がありました。
これらに加えて、持ち時間が長い・短いの考慮時間別のカテゴリーが複数あれば、 よりバラエティに富んだ戦いが繰り広げられる気がします。
格闘技系の多くは体重別が設けられてますし、陸上・水泳などに距離が異なる種目が存在し、これらの存在は各競技の幅を広げています。
さて、今回のアジア大会で頭脳スポーツとして、象棋と表記されることが多い、
中国の将棋、xiangqi(シャンチー)が初めて競技として加わりました。
象棋は中国、台湾を中心に世界的にポピュラーな歴史あるゲームでルールは
とった駒を再度使える持ち駒の制度がないなど、将棋よりチェスに近いイメージ。
↓象棋のルールについてなど↓
http://www.chessvariants.com/xiangqi.html
象棋特有のルールもいっぱいあるため、象棋ならではなゲームの妙もたくさんあります。 個人的には英語でcannon(漢字で「砲」・「炮」・「包」など)と表記される駒に大変魅力を感じます。 日本将棋の飛車の様に盤上の縦横を移動できる駒です。しかし、相手の駒のとり方が超独特。
飛車は移動できる範囲でぶつかる相手の駒をとることができますが、
cannonは一つの駒を飛び越えたところに位置する駒しかとれず(上記URL参照)、独特な作戦が展開できます。
代表的な例はcannonを二つ並べた将(王手、チェック)で、将棋における間駒が通用しません。 将棋にも桂馬による間駒の影響を受けない王手がありますが、王手できる範囲の広さにおいて 2連cannonのが指し手として見事な印象を受けます。
チェスに近いといわれるだけあって、コンピュータ象棋の実力も相当、人間のプロに近づいています。台湾のプロ象棋の試合ではコンピュータ象棋の参加を認めているトーナメントが複数あり、将棋界と比較すると開けた印象を受けます。
予断になりますがコンピューター将棋における2006年以来の「Bonanza(ボナンザ)の衝撃」、コンピュータ囲碁も金融工学で実績のある乱数を用いた「モンテカルロ(法)の躍進」などについても機会があれば、textoでとりあげたいと思っています。
ところでチェス、象棋、将棋、囲碁もビンとりゲーム、○×(三目並べ)やオセロと同様に 理論上は完全な先読みが可能であり、双方のプレーヤーが最善手を打てば、 必ず先手必勝か後手必勝か引き分けかが決まっているゲームです。
だからといって、各プログラムの開発が完璧な先読みを目指しているかというと、そうではなく、 多少の先を読んだ上での最善手を選択する、人間同様、状況判断できるプログラムの開発に主流があるようです。答えがない社会・世界で生きる我々にとって、理論完璧なプログラムより、その場その場で随時判断するプログラムのが我々のよき相棒になることでしょう。
もうちょっと先になれば、アジア大会ならぬ、F1のようなモーターレースの大会に
ドライバーに混じって、コンピューター象棋・将棋・囲碁などに由来するソフトが運転するレーシングカーが サーキットを賑わしているかも知れません。
texto_36もよろしくお願いします。
過去のtexto
034、033、032、031、
030、029、028、027、026、025、024、023、022、021、
020、019、018、017、016、015、014、013、012、011
010、009、008、007、006、005、004、003、002、001
名古屋大学工学部分子化学工学科の高橋研究室に
在籍していた谷さんでしょうか?
私は谷さんの2年後輩の伴貴彦です。
私の現在の職場のホームページを紹介いたします。
確認していただき、間違いがなければ、ご連絡ください。
もし間違っていたらあらかじめお詫び申し上げます。
よろしくお願いいたします。
http://kenkyudb.doshisha.ac.jp/rd/search/researcher/107142/index-j.html
伴 貴彦